パナソニック ホールディングス㈱は5月23日、インターナショナルフォーラムデザイン(ドイツ・ハノーバー)が主催する「iFデザインアワード2023」でパナソニック コネクト㈱の顔認証入場・決済サービスをはじめ以下の5件が受賞したと発表した。
「iFデザインアワード」は1953年に設立された国際的なデザインアワードの1つ。本年は56か国から寄せられた約1万1,000件の応募に対し、世界各国から集まった133名の専門家による厳正な審査が行われた。
●受賞案件
(1)東京ドーム巨人戦における顔認証入場・決済サービス
東京ドームで開催される読売巨人軍の試合において、顔認証技術を利用した入場・決済サービスを導入。同技術により、入場券やクレジットカード、長い入場列が不要になり、ストレスなくイベントに参加が可能でハンズフリーで買い物ができるようになったほか、入場や決済に関わる現場スタッフの作業も効率化される。キャッシュレス決済と顔認証技術の導入によるデジタル変革により、スタジアムの運営効率化でエンターテインメント市場に変革をもたらし、観客に新しい観戦体験を提供することに繋がっているとしている。
https://connect.panasonic.com/jp-ja/products-services_facial-recognition
(2)青色ダイレクトダイオードレーザ
加工が難しい銅の溶接や切断を高精度に行うための青色レーザ発振器。他社比8倍の高精細レーザで、高度な省エネ性能が求められるEV用デバイスの高効率化、小型・軽量化に貢献。独自の波長合成技術による青色レーザは、近赤外線レーザに比べて表面反射によるエネルギーロスが少なく、消費電力を30%低減し、CO2排出量を削減する。同技術開発のきっかけとなったパナソニックの環境へのこだわりを象徴するデザイン。
https://connect.panasonic.com/jp-ja/products-services_welding/products/laser-welding-cutting-robot/lapriss
(3)360度カメラスピーカーフォンPressIT360
リモートワークとオフィスワークをつなぐハイブリッド会議の課題を解決する高性能360度カメラ・マイク・スピーカー一体型WEB会議端末。リモートワークの社員が会議参加する際、オフィスで参加している社員の様子が分かりにくく、会話に参加しにくい、聞き取りづらい、議論が活性化しない等の課題があるほか、カメラやマイク・スピーカーの接続等、慣れないITツールの準備に時間を要し、業務効率が低下する等の課題も顕在化している。本製品により、ケーブルを接続するだけで簡単にハイブリッド会議を始められ、かつリモートでの参加者にも臨場感ある会議を提供することが可能。
https://connect.panasonic.com/jp-ja/products-services/prodisplays/lineup/csp1
(4)フルデジタル半自動溶接機
フルデジタル溶接機のフラッグシップモデルとして、パルス機能を搭載したフルデジタルCO2/MAG/MIG/溶接機。100 kHzインバーターにより溶接スパッタを最大78%削減し、溶接性能をさらに向上。また、経験や専門知識が必要な溶接パラメータ調整を分かりやすくサポートし、必要な情報に簡単にアクセスできる溶接コンシェルジュ機能を搭載。さらに7インチの液晶画面と溶接条件設定を簡単にする「溶接ナビ」により、スムーズで簡単な操作性を実現。加えて、新開発のデジタルリモコンの採用により手元での遠隔操作を実現、また新型のワイヤ送給装置は軽量設計や持ち運びに便利な大型ハンドルの採用により使いやすさを向上させた。
https://connect.panasonic.com/jp-ja/products-services_welding/products/welding-machine/nfd
(5)機内エンターテインメントシステムAstrova
Astrovaは機内エンターテインメントの次世代製品で、最先端の家電とアビオニクス技術を提供し、乗客のエンターテインメント体験を再定義するもの。アビオニクス部門は、接続性およびエンタープライズ ソフトウェア ソリューションと組み合わせたクラス最高のハードウェアを提供することで、航空会社がロイヤリティの向上、NPSスコアの改善、パーソナライゼーション、eコマース&リテールセラピー、4Kムービングマッププラットフォーム等、多くのことを実現するほか、地上での技術革新に合わせて進化するように設計されており、クラス最高の有機ELディスプレイでHDR10+コンテンツを楽しむことができる。航空会社は、翼の上で簡単かつ迅速にアップグレードや交換を行うことで、乗客に向けたテクノロジーを変更・修正することができる。
●iFデザインアワード(iF DESIGN AWARD)
iFデザインアワードは、工業デザインの振興を目的に1953年に設立されたデザイン賞。ドイツ・ハノーバーに本拠地をおくインターナショナルフォーラムデザイン主催のもと、68年にわたり国際的に権威のあるデザインアワードの1つとして、またiFロゴは優れたデザインの証として広く認知されている。毎年、トップクラスのデザイナーや企業のデザイン責任者等が審査を行い、優れたデザインを選定する。