パナソニック コネクト㈱は8月19日付で、榊原彰氏、大坪紹二氏、宮津俊弘氏の3名が新たに公式エバンジェリストに就任したと発表した。

同社では7名のエバンジェリストを擁している(※1)。この中には、サプライチェーンの様々な現場におけるDXのエキスパートや、顔認証をはじめとするセンシング技術のエキスパート、コネクトの有するソフトからハードまで幅広いコア技術のエキスパート、あるいは最新のデジタルマーケティングや、企業カルチャー、DEI(※2)等様々な領域での活動を通した企業改革を語るエキスパートが揃っている。

一方、オートノマスサプライチェーンの実現に向けて、様々な現場のデータ統合と意思決定サポートを高度化させていく中でAI技術の重要性はますます増している。同社では、これまで顔認証など主に画像処理の分野でAIを活用した業界を代表するような取り組みを進めており、さらにその適用範囲を広げるべく研究開発に取り組んでいる。

そこで今回、AI技術を活用した顧客との共創活動のさらなる活性化、引いては顧客の事業発展の一助となるべく、同社CTOの榊原彰氏がAI業界全般およびコネクトのDX・テクノロジーを語るエバンジェリストに就任する。

榊原彰氏

また、同社のR&D部門でB2B向けのAI技術開発を牽引するCPS(※3)アーキテクチャー研究室 室長の大坪紹二氏は様々な現場で活用できるAI技術を語るエバンジェリストに就任する。これまでの経歴・経験に基づき、AI技術の現状と今後の方向性や同社のAI技術の進展について発信し、顧客の現状認識の整理や潜在課題の抽出、顕在課題の解決に貢献する。

大坪紹二氏

また、現場の最適化を進める第一歩として、現場の可視化が必要になる。例えば、流通の現場ではカメラなどのセンサを用いて顧客の動向や商品棚の状況を取得しマーケティングに生かすような技術が今後本格普及することが見込まれる。物流の現場でも、ヒトの作業状況や作業スピードの可視化を行い、抽出した情報を元に現場をより最適化していくようなアプローチが検討されている。オフィスや公共施設等の現場では今後顔認証技術の浸透が期待され、施設の入退管理や非接触決済、チケッティング等への活用が広がってくると予想される。

このようなトレンドの中で必ず出てくる個人情報の扱いは関連法令のもとで厳密に行われなければならず、さらにプライバシー配慮については各事業主において難しい判断が必要になっています。そこでこの個人情報の取り扱いやプライバシー配慮の指針や知見、アドバイスを提供し、顧客のビジネス推進の一助となるべく、今回、宮津俊弘氏が個人情報利活用を支援するエバンジェリストに就任する。宮津は現在、IT デジタル推進部門に在籍し、カメラ画像を用いたデータ利活用における個人情報の取り扱い/プライバシー配慮についてアドバイスを行うエキスパートとしてのキャリアを有している。このキャリアで培ったノウハウをもって顧客のビジネス推進、コネクトとの共創活動に寄与する。

宮津俊弘氏

※1:パナソニック コネクト エバンジェリスト
https://connect.panasonic.com/jp-ja/about/who-we-are/experience/evangelist

※2:Diversity, Equity, and Inclusionの略

※3:Cyber Physical System の略。実世界(フィジカル空間)にある多様なデータをセンサーネットワーク等で収集し、サイバー空間で大規模データ処理技術等を駆使して分析/知識化を行い、そこで創出した情報/価値によって、産業の活性化や社会問題の解決を図っていくもの。出典元:JEITA 電子情報技術産業協会