米国フェデックス コーポレーションの子会社のフェデックス エクスプレスは8月12日、(公社)ジュニア・アチーブメント(JA)アジアパシフィックとともに、第16回フェデックス エクスプレス/JAインターナショナル・トレード・チャレンジ(ITC)の国際大会の結果を発表した。同大会では、インド、日本、フィリピン、シンガポール、タイから参加した生徒が上位3位への入賞を果たした。

フェデックス エクスプレス/JAインターナショナル・トレード・チャレンジ2022アジア太平洋、中東、アフリカ地域大会の入賞者

同大会は、香港特別行政区、インド、インドネシア、日本、マレーシア、フィリピン、シンガポール、韓国、タイ、ベトナムからなるアジア太平洋、中東、アフリカ(AMEA)10か国/地域から4,800人超の学生が上位を目指して各国で競い合い、60人がAMEA地域の決勝となる国際大会に進んだ。8月9日から11日の3日間にオンラインで開催された国際大会参の参加者は、AMEA地域のビジネスリーダーで構成される審査員に向け、ビジネスアイデアをプレゼンテーションした。

今年の大会での課題は、ドイツをターゲット市場として「持続可能性」をテーマとした製品の市場参入戦略の策定だった。これは環境配慮の観点から、ビジネスが気候変動に対して果たす役割や、製品そのものが環境に及ぼす影響への注目度の高まりが背景にある。

●大会結果
優勝:チームJ Cubed(フィリピンのJakecob M. Jacob氏とシンガポールの Yau Li Ting Jamie氏)
彼らのアイデアは、余ったパンから醸造するサステナブルビール「Loaf」で、食品廃棄物問題を解決し、サステナビリティと同時にドイツ文化をプロモートする案だった。

第2位:チームSultans of Sales(インドのSimar Singh氏と日本の田口樹氏)
ハーブティーと精製した藻類、バルト海の海藻から作られた栄養価が高く環境に優しい飲料「Das Bubble」を開発した。

第3位:チームMagna Victoriam (タイのSupaseth Julerttrakul氏とシンガポールのIlangovan Harishiga氏)
彼らのアイデアは、従来の女性用衛生用品から毎年20万トンもの廃棄物が発生していることに着目したもの。彼らは、従来の生理用品の素材に変わるホテイアオイを原料とした、後に堆肥にすることができる生理用品「Cura」を考案した。

フェデックス エクスプレス/JA ITCプログラムは、フェデックス エクスプレスとJAワールドワイドメンバーのJAアジアパシフィックが共同で主催している。過去16年間でAMEA全域の3万6,500人以上の学生が同プログラムの恩恵を受けた。今年は、AMEA13か国/地域から合計40人のフェデックス従業員ボランティアが学生をサポートした。フェデックス エクスプレスは、JA ITCを通じて未来の起業家をサポートする活動以外にも、中小企業を支援している。