コンテナ輸送の最適化ソリューションを提供するOneStream㈱は11月5日、提供するコンテナ物流プラットフォームの新機能として、情報連携によりトラックの待機時間を削減する「搬入票の自動作成機能」の提供を11月2日より開始したと発表した。
同機能の追加により、港湾ターミナルや配送先への搬入に必要な書類作成の手間を解消。入力作業の効率化とトラック待機時間の削減を実現するほか、即時のデータ連携によりその後の輸送もスムーズにし、物流現場のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する。
OneStreamによると、日本のコンテナ物流現場では、物流効率化法への対応、ドライバーの残業規制強化に伴う「物流の2024年問題」や労働力不足への対応が急務となっている。特に海上コンテナの陸上輸送において、コンテナの搬入・搬出時に作成する搬入票等の書類作成業務は、紙媒体やExcelへの手入力が主流であり、現場スタッフやドライバーの大きな負担となっていた。入力漏れや誤記によるチェック待ち・手戻り作業の発生は、港湾周辺のトラック渋滞や荷待ち時間増加の要因の1つとされている。
同社が開発した「搬入票の自動作成機能」は、既存の海運会社の船積予約やコンテナ番号、コンテナ封印番号(シール番号)等の情報と合わせて、搬入票に必要なデータをシステム上で自動で抽出し、自動で帳票を作成する機能だという。

●新機能の特長
①データ連携による自動生成
従来の転記作業・重複入力を不要にし、前工程で登録された情報をもとに、搬入票をワンタップで自動出力する。
②ペーパーレス化と作業時間・待ち時間の削減
輸出コンテナを扱う倉庫実務のペーパーレス化と迅速化を実現し、現場の事務作業時間を削減。ドライバーの待機時間低減に貢献する。
③リアルタイムな情報共有
クラウド上で海運会社の船積予約(ブッキング)情報と現場から入手するコンテナ番号、コンテナ封印番号(シール番号)を紐づけて管理するため、常に最新の情報を取得することが可能。荷主から乙仲、倉庫、ドレージ(ドライバー)間での情報共有がスムーズになる。
④スムーズな運用で利便さ向上
同機能の追加により、コンテナの到着、バース管理、荷役写真の撮影・管理・共有がワンストップでシステム管理できるようになり、スムーズな運用が可能になる。
●コンテナ物流プラットフォーム「OneStream」とは
「OneStream」は、国際物流の要である海上コンテナ輸送から陸上輸送までのプロセスを可視化し、業務を最適化するクラウド型プラットフォーム。従来のコンテナ輸送では、「コンテナの現在地や到着時刻がわからない」「港湾や倉庫でのトラック待機時間が長い」といった現場の課題が生じていたが、「OneStream」は、荷主・倉庫・ドレージ輸送会社・港湾関係者の間に分散していた運行情報や搬入・搬出データを一元管理。コンテナのリアルタイム追跡、自動配車、バース予約管理をデジタル化することで、輸送効率の向上と現場の負荷軽減を実現する。同社は、コンテナ輸送の取扱量は累計約5万本を突破したと明らかにしている。
●今後の展望
同社はトヨタ自動車で培ったカイゼンの思想とデジタル技術を融合させ、複雑化する国際物流・コンテナ輸送の効率化を目指しており、今後は、配車計画の最適化や港湾混雑状況に応じたリアルタイム運行管理機能の強化等、コンテナ物流全体のプラットフォーム化を進めていくとしている。

