日本パレットレンタル㈱(JPR)は10月7日、レンタルパレットの利便性を高めるため、レンタルパレット在庫管理Webアプリケーション「X-DD(クロスディーディー)」に、「AIパレット画像認識機能」をオプションとして追加したと発表した。

「AIパレット画像認識機能」は、従来は目視で行っていたパレットの種類・数量を登録する作業を、スマートフォンで撮影した画像をAIで識別・検出することによって自動化する。作業効率と正確性を向上するほか、積載状態の画像記録も同時に行うことにより、現場の心理的負担や運送トラブル対応業務を軽減する。「AIパレット画像認識機能」には、レンタルパレットサービス提供の基盤である「X-Rental(クロスレンタル)オープンプラットフォーム」を共同運用しているユーピーアール㈱の技術を活用している。JPRは、自社サービスに向けた独自の取り組みと共に、非競争領域では同業との協力を行い、レンタルパレットの利便性と付加価値向上を進めている。

●概要
スマートフォンのカメラでパレットを撮影することで、AIがパレットを色別に識別。色ごとの枚数を自動でカウントし、パレット在庫管理Webアプリケーション「X-DD」に登録する。撮影した画像は「X-DD」上に保存され、取引先からの照会対応やエビデンスの提示が必要となった場合にも活用できる。

STEP①:トラックの荷台をスマホで撮影

STEP②:AIが数量をカウント・画面へ自動入力

STEP③:確認して完了登録(画像も同時保存)

※トラックの車番の読み取りも可能。

●利用条件
「AIパレット画像認識機能」は、パレット在庫管理Webアプリケーション「X-DD」のオプション(有償)。「AIパレット画像認識機能」の利用にあたって、専用機材や新アプリのインストールは不要。手持ちのスマートフォンのブラウザ(X-DD画面)からそのまま起動可能。

●導入効果
「X-DD」へのデータ登録は、各企業の倉庫管理システム等のデータを投入する方法のほか、目視で確認したパレットの種類や数量を手入力する方法によって行われている。多数の製品を積み合わせて輸送を行うシーンでは、パレットの枚数が多く積み方も複雑で、パレット枚数のカウントに時間がかかる場合がある。また、多忙な中での作業や、カウント間違いへの不安はストレスの原因ともなる。「AIパレット画像認識機能」はこうした手間やストレスを軽減し、カウントミスを防止して正確性を高める。

●改正物流効率化法とX-DDを通じた効率・利便性の向上への取り組み
国は改正物流効率化法の施行等を通じて企業にトラックドライバーの負担を軽減するための対策を促しており、1運行あたりの荷待ち・荷役等の時間を2時間以内にするという目標を示している(※1)。JPRレンタルパレットは、荷役時間を手作業に比べて約1/4に短縮することができ、トラックドライバーの拘束時間短縮に有効で、すでに幅広い企業に導入されている。1年間に企業から企業へリレーされるJPRレンタルパレットは延べ2億3700万枚(※2)、受け払いが行われる回数は約890万回(※3)に及ぶ。

パレットの受け払いを行う際、トラックの荷台を目視確認し、システムにインプットするために要する時間は一律ではないが、JPRでは受け払い全体の20%程度での「AIパレット画像認識機能」利用を目標として普及を進め、レンタルパレットサービスの利便性を向上する計画。

※1:貨物自動車運送役務の持続可能な提供の確保に資する運転者の運送及び荷役等の効率化の推進に関する基本的な方針
  参照:物流効率化法ポータルサイト
    https://www.revised-logistics-act-portal.mlit.go.jp/

※2:同一法人の拠点間の移動を含む。2025年1月~12月。

※3:パレット在庫管理Webアプリケーション「X-DD」で発行された電子パレット伝票の数。2025年1月~12月。

●企業をつなぐX-DD
JPRは企業と企業をつなぐレンタルパレットサービスの特長を活かし、X-DDと各種ソリューションとの連携も進めている。納品伝票電子化・共有化システム「DD Plus(ディーディープラス)」はその一例としている。