㈱ギークプラス(Geek+)は6月10日、トヨタ自動車㈱の複数工場に搬送型AMRを導入したと発表した。現在、トヨタ自動車の工場では合計400台強のギークプラス製搬送型AMRが稼働し、1システムあたり最大約200台規模での運用が行われていると明らかにした。

人口減少に伴う労働力不足やトラックドライバーの労働規制への対応が製造業界全体の喫緊の課題となる中、トヨタ自動車においても工場内物流のさらなる自動化と効率化が進められている。そうした同社の取り組みにおいて、柔軟なオペレーション構築が可能なシステム設計や、現場スタッフの負荷を軽減できる点が評価され、ギークプラス製搬送型AMRが採用されたとしている。

●取り組みの詳細
搬送型AMRの導入により、入庫からピッキング、加工エリアに至るまでの工程間搬送の無人化を支援している。従来、人が担っていた搬送業務をAMRが代替することで、省人化や生産性向上に貢献するほか、フォークリフトや牽引車が交錯するリスクを低減させ、より安全な職場環境の構築をサポートしている。また、AMRが走行データを蓄積することで工場内における「在庫の動きの可視化」にも寄与している。
●今後の展開
Geek+では搬送型AMRおよびAGVの導入にとどまらず、現場の人々が自動化設備を安全かつ効果的に活用できるよう、保全教育や運用ノウハウの共有を通じた支援を行っている。そうした取り組みを通じて、現場での主体的な改善活動を後押しし、継続的な生産性向上に貢献する。今後もGeek+はトヨタ自動車の工場内物流の標準化に向けた取り組みを支援していくとしてる。
●㈱ギークプラス 代表取締役CEO 加藤大和氏のコメント
このたび、日本のものづくりを牽引するトヨタ自動車様の物流効率化に、当社の柔軟なオペレーション構築が可能なシステムや設計力といった点を評価いただき、貢献できましたことを大変光栄に存じます。トヨタ自動車様の生産性向上やそれを支えるトラックドライバー、現場の方々の働きやすい環境づくりにつながっていることを嬉しく思います。今後も、最先端のソリューションと技術力でご支援してまいります。
●搬送型AMRについて
搬送型AMR(自律走行搬送ロボット)は、工場や倉庫内で部品や製品を自動で運ぶ無人搬送システム。センサや地図データを用いた自律走行により、人手を介さず安全かつ正確な搬送を実現する。ルートはソフトウェア上で自由に設定・変更でき、生産ラインの変更や多品種生産にも柔軟に対応可能。従来のフォークリフトやコンベヤでは難しかったレイアウト変更や人員負担の軽減を実現し、省人化・効率化を同時に推進する。搬送型AMRは、安全性の向上と生産性の最大化を両立する次世代の搬送ソリューションとして、製造・物流現場での導入が急速に拡大している。

