ハコベル㈱は6月1日、生成AIを活用した帳票データ入力自動化システム「AIデータコンバーター」の提供を開始したと発表した。なお、同システムのβ版を活用し、同社の運送手配マッチングサービスでの帳票データ入力にかかっていた業務時間を8割削減したとしている。
●β版での自社業務改善について
https://corp.hacobell.com/news/260515_hacobell_Inc
●「AIデータコンバーター」概要
「AIデータコンバーター」は、物流関連業務において取引先とFAX等でやりとりされる「帳票」の情報をAIが自動で読み取り、CSV形式にデータを整備・変換するWebシステム。ユーザーは取引先等から受領した帳票をアップロードするだけで、任意のカラム設定のCSV形式で出力することができる(FAXなど紙媒体の帳票は、スキャン等でPDF化または画像データにする必要がある)。物流関連業務に特化しており、特長は以下の4点。
特長①:カレンダー形式等、物流業務特有かつ荷主ごとの独自フォーマットに対応
「カレンダーの日付についている○印が積み日を指す」「その直近のV印が卸日に該当する」といった言語情報でない形や省略の多い形式にも対応し、データとして取り扱うことが可能。

特長②:データ連携を前提とした設計で、不足情報の補完や形式補正に対応
「AIデータコンバーター」ではマスタデータの引き当て機能や固定値補完機能等を実装した。これにより、帳票にそもそも不足していて従来は人が読み解いて補完・補正していた情報の整理まで代替する。「データ管理には不可欠だが暗黙の了解で帳票への記載が省略されている」情報や、「発注者の帳票フォーマットでは複数項目に分けて記載されているが受注者側では一項目として扱いたい」情報等についても対応可能。
特長③:項目の割り当てをAIが自動で実施するため、読み取り対象箇所の都度調整が不要
従来のOCRでは、帳票のフォーマットごとに「この部分が積込地の情報」「この部分が指定の車格」等、書類のどの部分からどの情報を読み取るのかを都度指定する必要があり、この都度設定の対応負荷がOCRの導入にあたっての課題となってきた。また、「重量」として記載されている情報が車格(小型車両等)を意味する等、単に項目を置き換えるだけでは読み取れない情報も存在する。「AIデータコンバーター」は読み取った情報から物流業務における「意味」を見つけ出し、都度設定や人の手による情報修正を行うことなく、スムーズに導入することが可能。

特長④:CSVへの出力で、配車システムに限らず基幹システムやWMSへの連携にも対応
「AIデータコンバーター」では読み取った情報を整備・変換しCSVに出力し、システム間でのデータ連携を実現する。このため、システム連携のための追加開発の負担を軽減できることから、予算が限られた企業においても自社の運用に最適なシステムやツールを組み合わせ、無理なくDXを実現することが可能。

