㈱HAI ROBOTICS JAPAN(ハイロボ)は5月11日、コクヨ㈱が新設する物流拠点「東北IDC」で同社のGTP(Goods to Person)ソリューション「HaiPick Climb System」を導入すると発表した。
同案件では、同社システムが中核設備として採用され、㈱日立製作所の物流制御システムと連携することで、複数の物流設備を統合した高度なオペレーションを実現する。
●最大27万SKUを実現する高密度保管システム
HaiPick Climb Systemは、昇降及び高速走行機能を備えたロボットにより、高さ方向の空間を活用した高密度保管を実現するソリューション。商品を作業者の手元まで自動搬送するGTP方式を採用することで、ピッキング作業における歩行時間を大幅に削減し、高効率かつ正確なオペレーションを実現する。
同システムは、自動ピッキング機能と高密度保管を両立するGTPシステムとして国内初本格導入されており、東北IDCにおける大規模SKU運用を支える中核設備として位置づけられている。

●東北・北海道エリアを支える戦略物流拠点
導入先の「東北IDC」は、コクヨグループでEコマースサービスを提供する㈱カウネットの物流機能等を統合した物流基盤として構築される拠点。カウネットは、プラットフォーム型購買管理サービス「べんりねっと」を中核とした購買プラットフォーム戦略を推進しており、「東北IDC」はその物流機能を担う重要拠点として位置づけられている。
同拠点は、東北・北海道エリアにおける配送リードタイムの短縮と品揃えの拡充を目的としており、標準規模の物流拠点でありながら、最大27万SKUの高密度保管を実現する計画。
また、単なる物流インフラにとどまらず、地域社会との共生を志向した拠点として設計されており、地域住民やパートナー企業との新たな交流や価値創出の場としての役割を担う。
●日立製作所のシステムとの連携により生産性40%向上を実現
同拠点では、入庫から出荷、在庫管理に至るまで、倉庫内作業全体の最適化と高度化を図るため、日立製作所の統合型マテハン制御システム「ユニバーサルWCS」が導入されている。
同システムは、日立製作所独自の搬送計画最適化エンジン「LogiRiSM」と連携し、オーダー投入順序や搬送ルートをリアルタイムに最適化する。
その最適化計画に基づき、「HaiPick Climb System」、搬送AGV、コンベヤなど複数設備を一元的に制御することで、高密度な保管体制と高速出荷の両立を実現している。
具体的には、ロボットが商品を作業者の元まで自動搬送する仕組みにより、スタッフの歩行時間を削減するほか、拠点内工程の全体最適化を図ることで、主要3拠点の実績平均と比較して、生産性は約40%向上する計画。
また、在庫ロケーションの自動管理により、棚卸業務の工数は既存拠点比で50%~70%削減される見通し。
これにより、標準規模の拠点でありながら主要拠点に匹敵する出荷能力を確立し、東北・北海道エリア全体の供給リードタイム短縮に寄与する。


