㈱ネバーマイルは5月11日、アートグループで運送事業を担うアートバンライン㈱の新基幹システム「LUMINOUS(ルミナス)」を構築し、本稼働を開始したと発表した。

「LUMINOUS」画面

●プロジェクト概要
アートバンラインはアート引越センターの長距離引越輸送だけでなく、グループ外でも幹線輸送を主な事業として大手メーカーや小売企業の拠点間輸送を展開している。

これまで同社では汎用パッケージを基幹システムとして利用してきたが、保守期限を迎えるにあたり自社業務に最適化されたシステムを構想し、パートナー企業を検討していた。その際、ネバーマイルのサプライチェーン領域でソフトウェア構築実績と構想策定からシステム運用保守までの一気通貫での事業領域が評価され、パートナー企業として選定された。2021年11月に基幹システム刷新の相談をされて以降、多くの議論を重ね、2023年9月の要件定義から約2年を経て、2025年11月にリリースを迎えた。

●新基幹システムLUMINOUSで管理する主なデータ量

●システムの範囲と役割
同システムは、受注、車組、配送、請求、会計、分析等のアートバンラインの物流基盤を支える機能を網羅している。基幹システム領域のソフトウェア構築に加えて、周辺システムの選定から要件整理、API機能を利用したデータ連携等のインテグレーションまでサポートした。

●基幹システム刷新の効果
①経営数値管理の精度向上
配送情報の管理を「受注担当支店」「配送担当支店」「請求担当支店」の3軸で管理する方式へ変更。支店間での複雑な情報連携の業務を見直しただけでなく、各数値実績の管理を高度化した。

②運行(車両)単位での収支管理の実現
顧客からの受注単位のデータ管理から運行(車両)を軸にした管理へデータ構成を見直した。この結果として配車担当者の積載効率向上への取り組みがデータとして可視化され、ドライバーごとの業績分析が可能となった。

③締め作業と月次決算の早期化
これまでは基幹システムへのデータ入力が遅れる傾向にあり、結果として締め作業や各種数値の確定が遅くなっていた。新基幹システムでは顧客からの受注情報をリアルタイムで入力及びデータ取り込みを実施することで、以降の業務も一連の流れで処理できるような業務設計を行った。また、時間軸を意識した機能制約やデータ更新の制約を設けることで、利用者が意識的に早期の情報入力を実施する設計としている。

今後の展望として、自社システムの機能範囲を拡大し、配車業務のさらなる改善やアートグループ間での情報連携など事業拡大に向けた機能構築を進めていくとしている。