㈱豊田自動織機トヨタL&Fカンパニーは4月15日、トラックへの荷役作業を自動化(※1)する自動運転フォークリフト(AGF)「Rinova Autonomous(リノバ オートノマス)」に4本フォーク仕様を追加し、4月16日に発売すると発表した。

Rinova Autonomous 4本フォーク仕様

主に飲料業界で使用される4本フォーク仕様の追加により、完全自動で2つのパレットを同時に搬送できるようになり、荷役作業の効率化やトラック荷役における人手不足解消に貢献する。

Rinova Autonomous4本フォーク仕様は、2025年9月に発売した2本フォーク仕様と同様に、3D-LiDAR(※2)を用いたトラック位置検出、ガイドレスでの自動運転、AIを活用したマーカ等の目印が不要なパレット位置・姿勢検出技術、パレットまでのアプローチ走行経路の自動生成技術を搭載している。トラックの停車位置やパレットの向きが一定でなくても、トラックの荷台や荷物を載せたパレットの位置・姿勢を自動認識して自ら経路を考えて動作するため、荷役作業を自動化できる。なお、3D-LiDARを用いた4本フォーク仕様のトラック荷役対応自動運転フォークリフトは国内初となる(※3)。

4本フォーク仕様では、2パレットを横並びで同時搬送するため、2本フォーク仕様と比べて積荷のサイズや重量が増加する。わずかな位置の誤差が積み付け精度や積載効率に影響を与えるため、特にトラックへの積載時には、より高い位置決め精度や制御が求められる。

これに対応するため、Rinova Autonomous4本フォーク仕様では、これまでに培ってきた制御技術を活用し、2パレット同時搬送時でも安定した積み付けを可能とするアプローチ制御を開発し、有人作業と遜色ない積み付け精度となることを確認した。さらに、Rinova Autonomousシリーズ共通の改良として、センサ検知範囲の拡大や画像認識アルゴリズムの一部改良を行い、認識精度の向上を図っている。

国内の物流業界では、2024年4月施行の働き方改革関連法による残業時間の上限規制、いわゆる「2024年問題」や物流量の増加等により、人手不足が深刻化している。中でもトラック荷役は、屋外など作業環境の変化が大きいことや制御の難しさから、現在も人手を中心に作業している現場が多いのが現状としている。同社は2016年以降、顧客工場内での実証試験や機能検証を進め、実用レベルの精度でトラック荷役の自動化を実現してきた。

今回のラインナップ追加により、飲料業界を中心とした顧客向けにRinova Autonomous4本フォーク仕様を活用したトラック荷役の自動化を提案し、今後の普及拡大を目指す。さらには、AGVなど周辺機器との連携も含めた自動化ソリューションの提供を通じて荷役作業全体の効率化に貢献し、物流現場の課題解決に取り組んでいくとしている。

※1:環境に応じて一部、条件確認が必要
※2:対象物にレーザ光を照射し、その反射光を測定することで対象物までの距離を正確に測定できるセンサで、車両周辺状況の把握に使用
※3:同社調べ

●トラック荷役自動運転フォークリフト「Rinova Autonomous4本フォーク仕様」概要
◎特徴
①2パレットの同時搬送が可能
②3D-LiDARを用いてトラックの位置や荷台を検知し、積み付け位置を特定
③3D-SLAM誘導方式によるガイドレスな自動運転
④ディープラーニング技術を活用し、マーカ等の目印なしでパレット位置・姿勢を検出
⑤フォークの差し込みから荷台への積み込みまで、パレットやトラックの位置に合わせたアプローチ経路を自動生成し、自動で荷役が可能

◎主な仕様
誘導方式:3D-SLAM
操作方式:リーチタイプ
定格荷重:1,640kg(820kg×2パレット)
全長:2,865mm
全幅:2,050mm
全高:2,590mm
車両重量:3,940kg

◎希望小売価格
顧客の使用環境や要求に応じて個別見積り