ユーピーアール㈱(upr)は4月14日、日本ハム㈱の食肉物流においてuprのクラウド型パレット管理システム「スマートパレット」が採用されたと発表した。2026年2月16日より順次、産地工場から物流センター、販売会社に至るサプライチェーン全体でのパレット輸送(一貫パレチゼーション)が開始されるとしている。
物流業界では、トラックドライバーの時間外労働規制強化や慢性的な人手不足が深刻化している。日本ハムの食肉物流では、すでに物流センターから販売会社への納品においてパレット輸送に取り組んでいるが、産地の食肉工場から物流センターへの納品は、依然としてバラ積み輸送が主流だったが、トラックドライバーへの身体的負担や拘束時間の長さから車両確保が年々困難になっており、長距離輸送の維持が危ぶまれていたとしている。
そこで日本ハムは、産地工場から物流センター、販売会社への納品に至るまでをパレット輸送へ切り替える「一貫パレチゼーション」の構築を目指したが、広範囲に循環するパレットを正確に管理する仕組みが課題となっていた。
●「スマートパレット」導入の決め手
日本ハムの主要拠点である日本物流センターでは、販売店への納品が夜間や早朝に行われることも少なくない。そうした常時稼働する現場で、パレットが「いつ・どこへ・何枚」移動したかを人手で管理することや、出荷のたびに管理システムへ手入力を行うことは現実的ではなく、正確な実態把握が困難だった。
uprの「スマートパレット」は、アクティブRFIDタグにより人手を介さず自動でパレットの入庫・出庫情報を取得可能。これにより現場での目視確認や入力作業を必要とせず、正確な移動情報を自動で記録できる。24時間稼働や無人納品といった環境下でも、業務負荷をかけずに時間や場所に縛られない「パレット管理の自動化」が高く評価され、今回の導入に至った。

●運用の概要
これまで各地の食肉工場からバラ積みで輸送されていた製品を、uprの「スマートパレット」へ積載し、日本物流センターを経由して各販売会社へ納品する運用へ切り替えるほか、将来的には関係各社の連携を一層強化し量販店等への納品に至るまでパレット輸送の範囲を広げ、サプライチェーン全体での最適化を目指す。
●運用イメージ


※西日本の運用では、すでに投入済みのパレットで循環型の利用を行っている。

