ハコベル㈱は10月28日、トラック予約/受付システム「トラック簿」に「ドライバー予約機能」を搭載したと発表した。
同機能により、ドライバーの手元から入場予約ができるようになり、ミルクラン輸送やピストン輸送等、積み下ろしの正確な予定時刻が運行当日に明らかになるような輸送形態でも入場予約機能を活用することができるようになるとしている。
トラック予約/受付システム「トラック簿」では、①運送会社が自由に予約時間を確保する方法、②導入施設側から運送会社へ予約時間を割り当てる方法、③導入施設側が設定した枠の中から運送会社が自由に予約時間を確保する方法の3つの予約方法が存在してきた。それら多様な予約方法を備えることにより、導入施設側と運送会社側双方にとって利便性の高い運用を実現してきた。
しかし、ミルクラン輸送やピストン輸送等、荷積み先と配送先との間を1日に何度も往復するような輸送形態では、直前の配送が終わったタイミングで初めて正確な入場予定時間がわかるため、上記3つの予約方法では上手く運用しきれないケースがあったとしている。そのような輸送形態の場合、配送を行っているドライバー自らが、その時々の配送終了タイミングに合わせて入場予約を取る運用が求められる。
●機能の概要
ドライバーは、スマートフォンのブラウザ上で「トラック簿」画面を開き、導入施設に入場する時間を予約することができるため、正確な入場予定時刻が運行当日でないとわからない、ミルクラン輸送やピストン輸送といった輸送形態でも、実態に即した入場予約を取ることができるようになった。導入施設側もどのトラックが何時に到着するかが予めわかるため、荷揃え等の庫内作業の効率化につなげることができる。また、ドライバーが予約を取る画面上には、「トラック簿」の特徴である、各施設ごとにカスタマイズした案内文章を入れることができるため、ドライバーが入力方法で困ったり、入力を間違えたりする事態を防ぐことができ、ドライバーフレンドリーな運用を提供する。

図表:「トラック簿」の「ドライバー予約機能」

●今後の展望
トラック予約/受付システムは、物流効率化法で求められる「荷待ち時間の短縮」「荷役等時間の短縮」に寄与するシステム。今後も、トラック予約/受付システム「トラック簿」の利便性を高めることで、さらに多くの企業が導入・活用してもらうことで、物流業界全体の効率化に貢献していくとしている。

