オークラ輸送機㈱は10月8日、アルフレッサ ヘルスケア㈱ 九州物流センターへの3次元ロボットピッキングシステム「Skypod」納入事例を公開した。
一般用医薬品や医薬部外品などセルフメディケーション卸売事業を展開するアルフレッサ ヘルスケアは、九州エリアの物流機能を強化するため、熊本市内にあった九州物流センターをアクセスに恵まれた熊本県御船町に移転し、今回本稼働を開始。同センターでは、約6,200アイテムの商品を保管し、43のデポとドラッグストアや薬局、薬店など約850店舗へ毎日納品する。そうした中で、バラ出荷品の6割を占める多品種少ロット品の保管スペースの削減とピッキング効率を高めるため、新センターにはSkypodを新たに導入した。
●導入事例動画
https://youtu.be/qEQqViZjJO8
●設備の特長
Skypodは3次元走行する26台の搬送ロボットと、保管能力に優れる高密度なラックで構成している。
商品は専用コンテナに2アイテムずつ投入され、ラックに保管されるが、格納作業はすべて搬送ロボットが自動で行う。ラックの高さは天井まであり、建屋の天井空間の無駄をなくすと共に最大5,670コンテナ、約12,000アイテムの商品保管が可能。一方、出庫もすべて搬送ロボットが行う。出庫指示が出されると、ロボットがラックから該当商品の入ったコンテナを取り出し、ピッキングステーションヘ運ぶ。ロボットは毎秒4mで高速走行し、1オーダ2分以内にステーションに到着する。ステーションでは、ピッカーがモニタの指示に従い、コンテナから該当数を取り出し、オリコンに投入していくだけの作業となる。
●設備導入の効果
従来、多品種少ロット品は高頻度出荷品と一緒に平棚ヘ保管し、カートピックしていたため、保管エリアは広く、歩く距離や探す時間等、ピッカーには負担がかかっていたが、今回、多品種少ロット品を切り出し、Skypodで処理することで次のような効果が生まれたと報告している。
①バラ出荷品エリアの保管面積が縮小
②多品種少ロット品ピッキングでGTP(歩かない、探さない、持たない)実現
③高頻度出荷品のカートピック効率が大幅に向上
④バラ出荷品全体のピッキング精度と生産性が向上

