ヤマト運輸㈱、三菱ふそうトラック・バス㈱(三菱ふそう)、㈱ティアフォーの3社は10月10日、国土交通省が公募した「自動運転トラックによる幹線輸送の社会実装に向けた実証事業」で、自動運転セミトレーラによる幹線輸送の共同実証が採択されたと発表した。

今回の実証では、三菱ふそうとティアフォーが開発する自動運転機能付きトラクタとヤマトグループのトレーラを連結させた自動運転セミトレーラを使用する。ヤマトグループの関東・関西間の幹線輸送で使用することで、実業務のオペレーションにあった運用や車両の性能・安全性を検証する。同実証で得られた知見をもとに自動運転技術の向上を図り、将来的には「レベル4」(高度運転自動化※1)の自動運転セミトレーラをヤマトグループの幹線輸送で活用することを目指す。

●実証概要
実証期間:2026年1月~2月
使用車両:自動運転セミトレーラ1台
実証区間:ヤマトグループの関東・関西間の輸送ルート
各社の役割:
・ヤマト運輸:「レベル2+」(部分運転自動化※2)の、自動運転セミトレーラを使用した幹線輸送の実施
・三菱ふそう:自動運転対応トラクタの開発(自動運転機能対応車両「スーパーグレート」の提供)
・ティアフォー:自動運転機能付きトラクタの開発(自動運転技術の提供)
検証内容:
・自動運転セミトレーラの性能、安全性、走行時間
・ヤマトグループの実業務に合わせた物流拠点内オペレーション
・自動運転セミトレーラを遠隔管理する際のオペレーション
・走行時の基礎データの取得

※1:場所や天候、速度などの特定の条件下で、自動運行装置が運転操作の全部を代替する状態のこと
※2:ドライバーが乗車し、いつでもハンドルを保持し直せるような状態で走行すること