工場・倉庫のスマート化事業を展開するIndustry Alpha㈱は10月1日、従来提供してきた1,000kg可搬AMRをさらに進化させた新モデル「Kagero1200」をリリースした。
「Kagero1200」は、自社開発の低床型AMR「Kagero」シリーズにおける最新の重量可搬モデルであり、最大1,200kgの搬送能力を備えている。

同社によると、製造・物流業界では労働力不足の深刻化に加え、製品の多様化や生産規模の拡大に伴い、重量物の自動搬送ニーズが年々高まっており、特に従来はフォークリフトや人力で行っていた重量物搬送作業において、安全性の確保や効率化が大きな課題となってきたと指摘。そうした社会的課題に応えるため、現場での活用実績をもとに重量可搬モデルの強化を進めており、今回の「Kagero1200」の提供を開始した。
●主な変更点
「Kagero1200」では主に以下の改良を実施し、より高い信頼性と運用性を実現した。
①天板の大型化による安定性の向上
②段差等による下部からの衝撃への強化
③3DLiDARを用いた自己位置推定への対応による走行精度の向上
④部材点数削減と保護機能の追加によるメンテナンス性の向上
⑤本体サイズ:W 800mm × D 960mm × H 210mm
※仕様は変更となる可能性あり。
●AMR導入による効果
①人員削減
AMR導入により、フォークマンは積み下ろし作業に専念でき、前後工程の台車搬送も自動化。結果として最大4名の省人化を実現した。
②安全性の向上
フォークリフトと人が交錯する環境において、AMRは負荷有無や走行エリアに応じた速度制御を実施。さらに、音や光による注意喚起により安全性を確保した。
●今後の展開
Industry Alphaのロボット事業は今回の「Kagero1200」に加え、小型モデルやアーム連携AMRソリューションの販売も予定している。これまで通り、FMSやWCS等のソリューションを通し、搬送工程にとどまらず、工場・倉庫全体のスマート化を実現する包括的なソリューションを提供していくとしている。

