アスクル㈱は9月29日、中堅・大企業向け一括電子購買サービス「ソロエルアリーナ」サイトのスマートフォン対応版をリリースした。
同社は現在、既存の中小事業所向け通販サービス「ASKUL」と中堅・大企業向け一括電子購買サービス「ソロエルアリーナ」の2つのECサイトを統合し、「新アスクルWebサイト」としてリニューアルオープンするプロジェクト(※)を進行している。「新アスクルWebサイト」のオープンに先立ち、改めて「ソロエルアリーナ」の顧客の利用環境を調査した結果、医療や介護、飲食、小売、サービス等の対人サービス業種の顧客を中心に、各仕事場でスマートフォンを用いて注文する機会が多いことが判明した。しかし、「ソロエルアリーナ」はスマートフォンに対応しておらず、PCサイトの画面表示のまま視認性や利便性等の面で顧客には一部制約がある状況だった。そのような背景から、スマートフォンでも閲覧しやすい「ソロエルアリーナ」サイトを提供することで、顧客の購買体験向上を目指す。
※2023年7月に同プロジェクトが本格稼働し、ソロエルアリーナの顧客の新アスクルWebサイトへ移行は2025年5月期中に完了した。今期(2026年5月期)中にASKULサイトの顧客移行を開始し、2027年5月期中に新アスクルWebサイトへの統合が完了予定。
https://pdf.irpocket.com/C2678/CiMB/GWUw/BKj2.pdf
アスクルは近年デジタル人材の育成を強化しているが、今回の「ソロエルアリーナ」サイトのスマートフォン対応にあたり、社内エンジニアが本開発を主導した。社内エンジニア主導のチームでプロジェクト推進を行い、当初予定より3か月前倒してリリースを果たし、エンジニア内製化による生産性向上を実現した。

