工場・倉庫のスマート化事業を展開するIndustry Alpha㈱は9月18日、同社が開発したFleet Management System「Alpha-FMS」において、国内外のユーザー向けにUI/UX強化を実施したと発表した。

「Alpha-FMS」は、AMR(自律走行搬送ロボット)やAGV、さらには多様な周辺機器を統合的に管理できる拡張性と接続性を備えたソリューション。今回のUI/UX強化により、ユーザー自身が柔軟に調整可能なセミカスタマイズ性を維持しつつ、より直感的に使いやすい操作環境を提供する。

同社によると、従来、多くの企業は完全パッケージ型システムを導入したものの、現場ごとの個別性に対応できず失敗するケースが後を絶たない点を指摘。その反省点を踏まえて、ユーザー自身による調整余地を残す設計思想を重視しているとしている。

また、ハードウェアは適材適所で選択されるべきであり、それらを統合して管理することが真のスマートファクトリーの実現につながるとの考えのもと、Alpha-FMSは開発されたと説明する。他社FMSとの最大の違いは以下の通り。

①独自I/F設計による高い接続性

②全体設計力による拡張性

これにより、従来の複雑なシステム構造ではIndustry 4.0を実現できなかったユーザーに対して、そのステップを可能とする基盤を提供する。

●開発の独自性と優位性
Industry Alphaは過去に、OSSをベースとしたFMS開発や他社システムとの連携プロジェクトに挑戦してきたが、多くのケースで限界が明らかになった。その経験をもとに、

①アルゴリズム開発の強み

②自社で0からAMRを開発している知見

を融合し、他社にはない独自のポジションからFMSを開発している。同社は、メーカーや搬送方式を問わず制御可能である点や、AMR開発企業だからこそ可能な緻密な制御・シームレスな連携が、従来から高い評価を得てきたとしている。これはAMRを自社でゼロから開発している企業でなければ実現できない手法であり、その点が同社の強みとしている。

また、国内外のAGV/AMRを連携させた実績が増加しており、制御対象となる周辺機器の種類も着実に拡大している。これにより、Alpha-FMSは単なる搬送制御を超えて、工場・倉庫の包括的な自動化ソリューションとして進化し続けている。自社開発だからこそ、透明性と拡張性を担保でき、長期的なアップデートやきめ細かい改良を継続可能である点が、同社の大きな優位性としている。

●今回のUI/UX強化
現在、スマートファクトリーやスマート倉庫を目指すユーザーからのヒアリングを通じて、UI/UXの改善を実施した。これにより、

①より直感的な操作画面

②設定やカスタマイズの簡便化

③運用現場での即応性の向上

を実現し、ユーザビリティを一層高めている。また、Alpha-FMSの利用者は工場や倉庫を持つエンドユーザーだけでなく、自社でロボットを開発しているが理想のFMSがないと感じる企業にも広がっている。さらにロボットメーカーや開発企業との協業も進んでいる。