ロジザード㈱は6月19日、同社の提供するクラウド倉庫管理システム(WMS)「ロジザードZERO」が、ハングリード㈱が提供するネットショップ管理システム「BOSS」とのAPI連携を開始したと発表した。これにより、業務効率化や人的ミスの削減といった効果が期待される。

ロジザードでは、「ロジザードZERO」と周辺システムとのAPI連携を通じて、システム導入負荷の軽減や連携作業の自動化を支援する取り組みを継続している。

人手不足が深刻化する物流業界では、受注から出荷・在庫管理といった定型業務の省人化・自動化が求められている。また、手作業によるデータ連携や複数システム間での転記作業は、業務の属人化やヒューマンエラーの原因となりやすく、安定した運用の障壁となっていた。

今回API連携を開始した「BOSS」は、楽天市場での運用に最適化された構成と高い拡張性を備えたシステムであり、楽天スーパーロジスティクス(RSL)との自動出荷連携にも対応している。コストを抑えて導入できるOMSとして新規出店のユーザーも増えており、クラウドWMS「ロジザードZERO」を利用中の企業においてもBOSSを活用する事例が多数ある。

今回の連携により、受注から出荷指示、在庫反映までの一連の流れを自動化することで、業務負担の軽減と現場運用の安定化に貢献する。

●連携概要
同連携により、「BOSS」と「ロジザードZERO」の間で、受注・出荷・在庫に関する主要な業務データがAPIを通じて自動連携されるようになった。

これまで担当者が個別に行っていたCSVファイルのやり取りや手入力の作業が不要となり、システム間でのリアルタイムなデータ反映が可能になる。これにより、業務の省力化と精度向上が期待される。

連携図

《BOSS → ロジザードZERO》
・商品マスタ ※手動でのCSV連携
・受注データ
・出荷完了データ
・在庫数反映

《BOSS ← ロジザードZERO》
・出荷指示データ
・出荷実績データ
・在庫情報

●BOSS
「BOSS」は楽天グループのハングリード㈱が提供する、複数のネットショップの在庫管理、受注・顧客管理業務を自動処理するシステム。ネットショップ運営における受注・在庫・商品管理の業務を劇的に効率化して、販路拡大や販促企画立案など売上アップに繋がる業務に時間を有効活用できる。また、楽天市場・Yahoo!ショッピング・Amazonをはじめとする様々なモールやショッピングカートに対応している。
https://www.hunglead.com/products/boss.html