三菱HCキャピタル㈱と㈱LexxPlussは3月26日、物流事業者向けにロボットのサブスクリプションサービス「LexxSubCare」の提供を開始したと発表した。
今後、両社は「LexxSubCare」の提供を通じて、物流拠点における搬送作業の自動化・効率化に貢献する。
物流拠点では、人材の高齢化に加えて、物流倉庫内での重量物の搬送や長距離の移動など労働環境の厳しさから労働力不足が深刻化している。企業はロボットの活用により従来のアナログ業務の自動化、業務の省人・省力化を推進しているが、導入コストの高さに加え、自動化の経験が十分でないことから現状分析やロボットを活用した業務設計に時間を要すること等が課題となっている。
両社は2024年に資本業務提携契約を締結し(※1)、企業が容易にロボットを導入できるロボットサービスの開発・提供に向けて協働を進めてきた。今回、その成果の第1弾として物流事業者向けに「LexxSubCare」を開発、提供を開始した。
「LexxSubCare」は、LexxPluss が持つ物流倉庫の自動化の取り組み実績をベースに、ロボットの導入台数を最小2台とし、搬送経路の設定を含む倉庫内のレイアウト設計や周辺機器の構成を標準的な内容とすることで、顧客のよりスムーズなロボット導入を支援する。また、導入後は倉庫内に設置するサーバを通じて稼働実績等の各種データを提供し、導入効果の「見える化」を行うことで、自動化の最適化を図る。サブスク形式によるサービスのため、導入時のロボットフレンドリー(※2)なレイアウト設計やロボット本体およびソフトウェアの保守・メンテナンス等の費用を一本化することで、顧客は初期コストの抑制および費用の平準化が可能としている。
なお、「LexxSubCare」の対象となるシステムは、LexxPlussが提供する500kgまでの重量物を搬送可能な自律走行搬送ロボット(AMR※3)「Lexx500」、既存の6輪台車やかご台車に「Lexx500」を自動連結する「LexxTug」およびロボットの運行管理システム「LexxFleet」で構成される。

画像:LexxPlussの自動搬送ロボット
※1:2024年9月12日付 三菱HCキャピタル・LexxPlussニュースリリース
「三菱HCキャピタルとLexxPluss が資本業務提携契約を締結」
https://www.mitsubishi-hc-capital.com/investors/library/pressrelease/pdf/20240912.pdf
※2:ロボットを導入しやすい環境
※3:Autonomous Mobile Robot