ロジスティード㈱とグループ会社のロジスティードソリューションズ㈱は3月26日より、倉庫運営の効率化と精度向上を実現する3Dシミュレーションサービスの提供を開始した。

近年の倉庫運営は多種多様なMH(マテリアルハンドリング)機器の登場により自動化・省人化が進んでいる一方、倉庫現場では倉庫運営が複雑になり、日々の改善活動における定量的な効果の把握が難しいといった課題がある。

同サービスは、同社グループがこれまで3PLサービスで培ってきたシミュレーションのノウハウを活用して、顧客の倉庫運営の設計から運用開始後の改善活動まで幅広く支援するものとしている。

シミュレーション画面

手待ち時間などを定量的に把握

●サービスの概要
①運営設計の事前検証:顧客が設計した倉庫運営をデジタル空間上に再現し、運営のボトルネックや導入設備のパフォーマンスを倉庫立ち上げの前に検証する。

②改善活動の支援:作業者の歩行スピードやピッキングの生産性、MH機器の処理能力等、実際の倉庫運営で蓄積してきた統計情報と、顧客のWMS(※)から抽出した物量データを用いて、人の動きや設備をデジタル空間に再現し、デジタル空間で改善施策の立案と実行、施策効果の評価をあらかじめ確認する。

同社グループは、DX・LT(Logistics Technology)・現場力で、「新たな付加価値による事業領域の拡張」「スマートロジスティクスの進化」「ESG経営基盤の強化」を推進し、グローバルなサプライチェーン戦略パートナーを目指すとしている。

※WMS(Warehouse Management System):倉庫管理システムのこと。倉庫に入荷した製品が出荷されるまでの業務を管理し、入庫管理、在庫管理、出荷管理、作業進捗管理、棚卸管理、各種帳票作成等の機能を持つ。