デンマーク協働型自律モバイルロボット(AMR)メーカーのモバイルインダストリアルロボット(MiR)は3月11日、同社のAMRとVDA 5050互換のサードパーティ製フリート管理システムとの橋渡しをするMiR VDA5050アダプタを発表した。
今回の新ソフトウェア・アダプターは、サードパーティ製システムとの統合を簡素化することで、多様なロボットのフリート管理に対する標準化されたアプローチを求める倉庫、配送センター、製造施設の相互運用性を可能にし、統合の複雑さを軽減し、業務効率を向上させる。
ドイツ自動車工業会(VDA)とVDMAマテリアルハンドリング&イントラロジスティクス協会(VDMA Material Handling and Intralogistics Association)が主導するVDA 5050標準は、様々なタイプの複数のAMRロボット間の通信を可能にする。
VDA5050規格は、共通の制御システムを使用し、様々なサプライヤーの複数のAMRロボット間の通信を可能にする。同規格により、顧客は一般的なAMRからフォークリフトやハイリーチ・トラック等の特殊車両まで、様々な自動化車両を使用する際のトラフィック管理を改善し、オペレーションを調整することができる。
MiR VDA 5050アダプタは、MHP、SYNAOS、Siemens SIMOVE、KINEXONという業界のリーダー企業との密接な協力により開発された。同アダプタはMiRの既存のRESTFULロボットインターフェースとMQTTプロトコルを接続し、MiR AMRとサードパーティーシステム間のVDAメッセージ交換を容易にする。
VDA5050アダプタは、世界各地の認定システムインテグレーターを通じて入手可能。MiRは、規格の進化に合わせて、継続的なアップデートと互換性の保証のためのオプションのサポート契約を提供するとしている。