㈱Hacobuは2月5日、大和ハウスグループの大和物流㈱の18拠点における軒先情報を、トラックドライバー向けスマートフォンアプリ「MOVO Driver」で公開すると発表した。
今回の取り組みにより、ドライバーの情報収集における負担を軽減し、物流の働き方改革に貢献する。
●軒先情報公開の背景

物流業界では、2024年4月からドライバーの時間外労働の上限が年間960時間に規制されたことで、さらなる人手不足が懸念されており、ドライバーの働き方改革は喫緊の課題となっている。
さらにトラック運送取引では、元請事業者から1次請、2次請の運送事業者に配送を委託する「多重下請け構造」が常態化している。その構造の影響で、着荷主が発荷主に情報を伝えたとしても、その情報が分断され、ドライバーに軒先情報(受付時間、場所、入場口等、荷物の積み降ろしに必要な物流センターの詳細)が伝わっていないことが多々発生している。
ドライバーは、仲間と情報交換をしたり、物流センターに電話で確認したりして軒先情報を収集している。そうした状況はドライバー自身の努力によってカバーされており、課題が顕在化していないのが現状。
Hacobuによると、同社のヒアリングでもドライバーから次のような声が確認されたとしている。
・物流センターに何時から入場・納品ができるのか分からない
・初めての納品先の場合、周辺の道路が大型車通行可能か不安
・物流センターごとの独自ルールを把握する必要があり、情報収集に時間がかかっている

●大和物流の取り組み
全国で物流センターを運営する大和物流は、2024年4月からトラック予約受付サービス「MOVO Berth」を18拠点に導入する等、ドライバーに優しい環境整備に取り組んでいる。トラックが物流センターに入場する際の受付を、MOVO Berthでデジタル化することで、トラックの拠点滞在時間を可視化し、荷待ち・荷役時間削減に向けた改善に取り組んでいる。

今回、大和物流は情報の分断によるトラブルを防止するため、スマートフォンアプリ「MOVO Driver」を活用して18拠点の軒先情報を公開する。
さらに、自社のウェブサイト内の物流センター情報ページにも軒先情報を掲載し、様々な角度から情報を発信する。
それらの取り組みにより、ドライバーの情報収集における負担を軽減し、顧客や社会からの「物流効率化への対応」や「ドライバーに優しい環境整備」の要請に応える。
●情報公開の方法
大和物流のMOVO Berth導入拠点において、スマートフォンアプリ「MOVO Driver」を活用して軒先情報を公開する。
◎公開内容の例
・受付時間
・構内での待機可否
・入場口
・受付場所
・夜間受付の有無
・荷役を行う際の、物流センターからドライバーへの連絡方法(電話やショートメッセージ等)
・問い合わせ先(電話番号)
・予約受付システムの種類
軒先情報は、MOVO Driverの機能の1つである「物流情報マップ」にて公開する。

「物流情報マップ」は、全国の物流センターや大型車が駐車可能なコンビニエンスストア等、ドライバー業務に役立つ約2万地点の情報をマップ上で確認できる機能。大和物流の軒先情報も、「物流情報マップ」にて公開する。

●今後の展望
大和物流は、物流プロセスの最適化を加速するため、「MOVO Berth」の導入・活用を積極的に進めている。2025年12月末までに、50拠点以上の物流センターへ導入を拡大していく予定。MOVO Berth導入により、荷待ち・荷役時間を可視化することで具体的な課題を把握し、解決策の立案・実施に取り組むとしている。

