キヤノンマーケティングジャパングループのキヤノンITソリューションズ㈱(キヤノンITS)は1月28日より、異常監視システム「ANOMALY WATCHER」の新バージョンの提供を開始した。

都市における天変地異や事故発生、製造業における生産や評価工程での異常事態への対応等のため、定点観測ニーズが年々高まっている。監視対象によっては24時間体制での対応が必要なケースもあり、目視監視に伴う要員確保や配置コスト/教育コストが課題となっているほか、監視習熟度によって精度にバラつきが生じることや、長時間のモニタ監視による身体的負担にもつながることから、人手による監視の代替手段が求められる一方、監視の対象は様々で画像処理だけでは異常検知が難しい場合があった。
●特長
①AI連携機能の追加
異常監視システム「ANOMALY WATCHER」の新バージョンでは、従来の画像比較による検知に加えて、AI連携による検知が可能。キヤノンITSの「Bind Vision」「Visual Insight Station」「LaiGHT」等のAIシステムとの連携に加えて、顧客が持つ独自のAIモデルと連携することで屋外での利用や特定の物体の検出、人や機械の動きのある状況下での検知等、用途に応じた柔軟な監視方法を選択できる。
また、従来個別開発を必要としていたAI連携領域の機能を「ANOMALY WATCHER」の標準機能として使用することが可能となるため、利用開始までの期間を短縮できる。
今回のバージョンアップによるその他の追加機能として、入力機能では、対応カメラ数の拡張を行い、1台のPCで最大4台のカメラ映像のリアルタイム解析が可能となった。また、動画解析に加えて新たに静止画の解析にも対応した。通知機能においては、㈱パトライト製の信号灯に標準対応し直接制御が可能になったことで、点灯パターンの指定や音声通知機能を使用した通知等が可能としている。


●提供価格・発売予定日
商品名:ANOMALY WATCHER V1.1.0
価格(税別):60万5,000円~
※価格はシステム構成等により異なる。詳細は個別見積もりにて提示する。
提供開始日:2025年1月28日
キヤノンITSは、カメラ/画像処理/AIを組み合わせたソリューションを提供し、技術やノウハウを蓄積してきた。「ANOMALY WATCHER」はこれらの技術をつなぐプラットフォームとして、今後も機能追加を行い、様々な監視用途に活用可能なシステムへと進化させていくほか、今後は監視システムとしてカメラ画像以外のセンサ情報と組み合わせることにより、より柔軟な監視が実現できるよう機能拡張を進める計画としている。