ラピュタロボティクス㈱は1月14日、協働型ピッキングアシストロボット「ラピュタPA-AMR(Autonomous Mobile Robot)」に新たなピッキング方法「フォーカスピッキング」を追加し、提供を開始したと発表した。
ラピュタPA-AMRは2020年の商用化以来、これまでに約60拠点以上、累計販売数も800台を超え、物流現場で課題を抱える顧客の課題解決に寄与してきたとしている。
今回、さらなる効率的な商品ピッキングを実現するための独自アルゴリズムを開発し、新しいピッキング方法「フォーカスピッキング」の提供を開始した。「フォーカスピッキング」は、ラピュタPA-AMRをピッキング量の多いエリアに集中させ、作業者様の歩行距離をさらに減らすことでより効率的にピッキング作業を進めることを可能にする。顧客の物流現場における庫内作業において、一段と高い生産性を実現することに貢献できる機能としている。
フォーカスピッキングにより、ピッキング作業の優先順位が最適化され、作業者とロボットの移動動線がこれまで以上に効率化される。実際に試験導入を行った㈱Rise UPの物流現場では、以下のような歩行削減効果が確認された。
●1時間あたりの推定歩行距離
通常のラピュタPA-AMRを用いたピッキング:1,348m
フォーカスピッキング実装後:858m(36%削減)
※参考プレスリリース:https://www.rapyuta-robotics.com/ja/2024/04/03/rise-up-pa-amr/

●継続的な進化を目指すためのサポート体制
ラピュタロボティクスでは、ラピュタPA-AMRを契約した顧客に対して、適切なタイミングで最新版のソフトウェアをリリースしている。アップデートの適用は、顧客の現場でそのバージョンが必要とされるかどうかに応じて選択可能。これにより、顧客は必要に応じて最新のテクノロジーを導入しつつ、現場のニーズに合ったサポートを受けられる体制を整えている。
今回の新機能「フォーカスピッキング」の開発は、その取り組みの一環となる。同機能を通じて、より多くの物流現場で生産性向上を実現し、業務効率の最大化をサポートしていくとしている。