㈱アイオイ・システム(AIOI)は11月27日、デジタルアソートシステム(DAS)パッケージソフト「仕分けの達人」(※1)に「CPカート」(※2)によるトータルピックからの個別仕分けが可能な新機能を搭載し、バージョンアップしたと発表した。
「仕分けの達人」は、従来から仕分けラインにおいて非常に効果的なシステムとして活用されてきたが、近年、ネット通販に代表されるBtoC(Business to Consumer)による取扱品目の多様化と、1件当たりの出荷数減少に対応するため、物流自動倉庫といった大規模な設備投資による効率だけでなく、より機動力を高めることを意識するユーザーも増えている。コストを抑えつつ柔軟な運用と生産性を求めるニーズに向けて、今回「仕分けの達人」にCPカート運用機能を追加させることで、柔軟なピッキング作業が実現し、多様な物流ニーズに対応できるようになったとしている。
●CPカートの特長とメリット
カートピッキングとは、台車に搭載されたタブレット画面の指示表示に従って、棚から商品を取り出し、台車上のコンテナに収集・仕分けを行う台車式ピッキングシステム。「CPカート」は、カスタマイズ可能なピッキングカートという意味を持ち、現場に合わせたアイオイ製のデジタルピッキング表示器を搭載可能。ピッキングカートを効率化し、作業の生産性を向上させるための最適なソリューションとしている。また、「CPカート」は1台のピッキングカートに間口数の制限を大幅に緩和し、顧客の環境に合わせて間口数の設定が可能。これにより顧客の運用に合わせて導入が可能になっている。
CPカートのメリットは以下の通り。
・1人の作業者が複数方面の仕分けができるため、作業効率が向上し、ランニングコスト削減にも貢献する。
・マルチピッキング(トータルピッキング後、オーダー単位にバケットに投入する作業方式)により、生産性と物流品質が改善される。
・バーコード検品や投入先間口間違い防止などの対策が、シャッターアソートシステムSASの活用によりゼロに近づける。
・店舗ラベルの発行も可能となる。
※1:「仕分けの達人」は、AIOIのデジタルアソートシステム(DAS)のパッケージソフト名。
※2:「CPカート」は、AIOI製デジタル表示器を活用したカートピッキングソリューション名で、「Customizable Picking cart」、つまりカスタマイズ可能なピッキングカートを意味する。