㈱Hacobuは6月20日、配送案件管理サービス「MOVO Vista(ムーボ・ヴィスタ)」に、「配送プロセス可視化機能」を実装したと発表した。
これにより、トラックドライバーはスマートフォンを用いて配送実績を登録することが可能となるほか、運送事業者の配車担当者や荷主企業・元請事業者はリアルタイムで配送の実績を収集・確認することができるようになり、問い合わせ対応やデータ収集の負荷が軽減される。
●配送プロセス可視化機能の特徴
MOVO Vistaは配送案件の管理を支援するサービスで、配送案件発注に関わるコミュニケーションをオンラインで行うことにより、契約の書面化・電子化を実現するもの。配送案件の発注の都度発生していた、電話・FAX・メールでのやりとりが不要になり、業務の効率化を実現する。
①ドライバーがスマートフォンから配送実績を登録
MOVO Vistaに新たに配送プロセス可視化機能を実装したことにより、ドライバーはスマートフォンから配送実績を登録できるようになる。到着や出発の時刻、荷待ち時間を記録することが可能なほか、画像もアップロードできるため、貨物や積載の状況を共有できる。スマートフォンのブラウザまたは、スマートフォンアプリ「MOVO Driver」での入力が可能としている。
②配車担当者はリアルタイムで作業の状況を把握
配車担当者は、MOVO Vistaの画面上で、ドライバーが登録した配送実績を閲覧できる。配送実績に応じて画面上のステータスも「配送中」「完了」等と変わるため、リアルタイムで作業状況を把握することが可能としている。
●機能開発の背景
①配車担当者にとって負担の大きい、配送状況の問い合わせ対応
運送事業者の配車担当者は、着荷主企業や配送を依頼する荷主企業、元請事業者から、案件の配送状況について日々多くの問い合わせを受けている。配車担当者は大量の配送を管理しているため、問い合わせを受けたその場で最新の配送状況を返答できないことも少なくない。配車担当者がドライバーに電話で最新の配送状況を確認し、折り返しの報告をすることもあり、配送状況の問い合わせ対応は問い合わせをする側・される側の双方にとって負担が大きくなっている。そこで配送プロセス可視化機能を活用することにより、関係者間でのリアルタイムな配送状況の共有が可能となり、確認工数を削減することができる。
②配送実績の収集・取りまとめも負担に
配車担当者は配送する貨物やコンテナに損傷がないことを確認するため、ドライバーに配送時の写真撮影を依頼し、取りまとめをすることがあるほか、ドライバーの労働環境を改善するため、荷待ち時間の実績を取りまとめ、各倉庫にトラック予約受付サービスの導入等の改善要請をすることがあるが、それらの配送実績の収集・取りまとめは配車担当者にとって負担となっている。今回の新機能により、配車担当者による荷待ち時間や配送実績データの収集・取りまとめが簡素化されるとしている。
●配送案件管理サービス「MOVO Vista」
荷主企業・元請事業者・運送事業者の企業間をつなぎ、配送案件の管理を支援する物流DXツール。一連のコミュニケーションをオンラインで行うことで、契約の書面化・電子化を実現。都度発生していた、電話・FAX・メールでのやりとりが不要になり、業務の効率化が実現できるだけでなく誰にでも受発注状況がわかる状態となり、属人化を解消できるほか、各拠点の輸配送データが蓄積・見える化されるため、拠点横断の配車最適化をはじめとした輸配送最適化を支援する。
https://hacobu.jp/movo-vista/
●3分でわかる 配送管理サービスMOVO Vista(サービス資料)
https://hacobu.jp/form/document-sd-vista/