㈱アイオイ・システム(AIOI)は4月23日、電池レスで表示の書換・保持が可能な“見えるRFID”Smart Tagから、1秒書換(※1)(表示画面の高速表示書換)が可能なモデル「ST1129L」の販売を開始すると発表した。

※1:1秒書換とは、電子ペーパーの書き換え時間が0℃以上の温度帯で約1秒という意味。データ転送+表示書換の場合は2.6秒、文字列データ転送+表示書換であれば1.6秒で転送、表示の運用が可能。

●Smart Card/Smart Tagとは
環境対応型の「見える」デジタルラベル。非接触近接通信(NFC)で表示を書き換えることが可能で、物流コンテナラベル、製造指図書、IDカードなど様々なシーンで活用されている。

物流・製造業界は、現在SDGsに代表される重要な社会的課題への取り組みが進められています。アイオイでは、企業の社会的責任として、環境に配慮した持続可能な社会の実現に貢献するため、「Smart Card/Smart Tag」の開発・展開に力を入れている。以下の通り、Beyond 3Rの推進やBeyond DXという施策を通じて、現場の省人化・省力化を進め、社会に新たな価値を提供する。

【Beyond 3R】
・Reduce:紙ラベル廃止、紙ゴミ排出ゼロ(SDGs)
・Reuse:ラベル貼り剥がし作業不要、防塵防水で繰り返し使える(省人化・省力化)
・Recycle:バッテリーレスで100万回以上書換

【Beyond DX】
・紙の“見える”部分をデジタル化、IDで情報を共有(情報コミュニケーション)
・工程管理等のデジタル化でトレーサビリティを確立し品質向上に貢献
・タッチで読取、書換の自動化が可能

●ST1129Lの主な特長
・NFC(※2)機能搭載で表示画面の高速1秒書換が可能
・マテハン機器で搬送中(流しながら)に自動で書換が可能
・スマートフォンやHHT(※3)で書換可能
・既存のSmart Tagと比較した場合、小型化を実現(外形寸法93×57×8mm)
・IP55(※4)準拠の防水・防塵仕様で、より清潔に使用可能

Smart tag(正面)
Smart Tag(斜め)

※2:NFC(Near Field Communication)近距離無線通信技術。非接触で給電、通信が可能

※3:HHT(Handheld terminals)バーコードや2次元コード等を読み取って記録しておくことができるデータ収集用携帯端末

※4:IP55(国際電気標準会議によって分類された防塵防水規格)