㈱サトーは1月23日、同社が製造し、同社やグループ会社のサトーヘルスケア㈱が販売するラベルプリンタの保守において、消耗部品の「プラテンローラー」にリファービッシュ(再生)品を採用し、プラテンローラーの廃棄やCO2排出量を削減する取り組みを2024年1月末より開始すると発表した。

2015年より販売している産業用ラベルプリンタの主力機種「CL4NX-Jシリーズ」(※1)を対象に開始し、1年間で1万本のプラテンローラーの廃棄とプラテンローラー調達時に発生するCO2排出量92%(※2)の削減を目指すとしている。

ラベルプリンタ「CL4NX- J Plus」に取り付けられたプラテンローラー

同社では、全国41か所のサポートセンターにてラベルプリンタの保守対応を行っている。プラテンローラーは、ラベルの紙送りとサーマルヘッドへの圧着を担う部品。プリンタの走行距離(ラベルの発行枚数)が一定量を超えると、ローラーが不均一に摩耗し、印字かすれやラベルの蛇行等不具合の要因となることから、消耗部品として交換頻度が高く、使用済みのものはそのまま廃棄していた。

今後は、交換が必要と判断されたプラテンローラーをカスタマーエンジニアが回収し、ローラー部分を再形成、通常の部品同等の品質であることを検査した上で再利用する。

再成形したプラテンローラー

同社はラベルプリンタやそのサプライ品を扱うメーカーとして、使用済みラベル剥離紙のリサイクルを目指す団体「J-ECOL」への加盟や、使用済みのインクリボンを回収し固形燃料「RPF」として再資源化するサービス「リボンリサイクルシステム」の提供等、脱炭素と資源循環を推進している。

※1:CL4NXーJ、CL4NXーJ Plus。

※2:同社調べ。プラテンローラーの本体のみで、付随部品は含まない。