㈱Hacobuは12月25日、同社主力のトラック予約受付サービス「MOVO Berth」に、企業の「荷待ち時間・荷役作業等にかかる時間の把握」を支援するため、全社の車両滞在時間状況を一元的に可視化・比較できるダッシュボード機能を実装したと発表した。
同機能により、MOVO Berth導入拠点の出入り車両の滞在時間について、複数拠点の状況を一覧で可視化・比較することが可能となり、荷待ち時間や荷役時間の削減に向けた改善活動につなげることができるとしている。
来年4月に迫る物流の「2024年問題」への対応が求められる中、荷待ち時間・荷役時間の削減は最優先課題として注目されており、各業界団体から続々と発表されている自主行動計画の中でも明示されている。
MOVO Berthには従来も拠点ごとに荷待ち時間や荷役時間を可視化するダッシュボードはあったものの、複数の拠点を一覧で可視化・比較することができなかったため、全体を把握するために各拠点のデータを収集し、分析する手間が発生していたとしている。
MOVO Berthを複数拠点へ導入する企業が増加する中、そのような手間を削減するほか、拠点間で状況を即座に比較することにより、拠点を跨る改善を促し、企業としていち早く荷待ち時間・荷役時間の削減への対応を進められるようにするため、同機能を開発したとしている。
今回は第1弾として、車両の入場から退場までの時間「車両の滞在時間」を一覧で可視化・比較できる機能を開発。これにより、予約機能を利用せず、受付機能のみを利用する拠点でも今回のダッシュボードを利用できるとしている。
●機能の特長
複数拠点における、拠点に出入りする車両の滞在時間の状況を、一覧で確認できる。これにより、滞在時間が短い拠点・長い拠点が明らかになり、短い拠点の運用や取り組みを他拠点が参考にする動きを促し、企業全体の荷待ち時間・荷役時間の短縮化につなげることが可能となる。
滞在時間が60分未満の車両は緑、60分以上120分未満の車両は黄、120分以上の車両は赤で示され、本ダッシュボードで全体の状況を視覚的に把握することが可能。表示は比率表示のほか、台数表示に切り替えて確認することができるとしている。
今後は滞在時間に加え、「荷待ち時間」「荷役時間」それぞれついても複数拠点の状況を一覧で把握できるように機能を拡張。MOVO Berthの導入企業が、より精緻に・簡単に現状把握できるようにすることにより、「荷待ち時間・荷役作業等にかかる時間の把握と削減」に活かされることを目指すとしている。
※1:出典:デロイト トーマツ ミック経済研究所,「スマートロジスティクス・ソリューション市場の実態と展望【2022年度版】」
https://mic-r.co.jp/mr/02560/
※2:累計ID数。利用者が「MOVO Berth」を利用する際に登録するドライバー電話番号の累計ID数