㈱アイオイ・システムは9月27日、デジタルピッキング(DP)表示器本体にUHF RFIDリーダを搭載した業界初のデジタルピッキング表示器「MWU2060SFU」を2023年10年30日より受注を開始すると発表した。

MWU2060SFUは、表示器本体にRFIDリーダを内蔵し、RFIDの読み取りが可能。ピッキング・仕分け作業における物品管理や作業者がID TAGを使用することで、作業者特定による人の管理が可能なため、トレーサビリティを構築でき、品質の向上につながるとしている。

従来の表示器では、ピッキング指示開始時間と終了時間の記録は取得できたものの、MWU2060SFUを使うとミスピッキングの回数や作業時間といった、より細かい動態データが取得可能となるため、DX化実現に向け、作業改善案の検討が可能となる。

また、同社は将来的にはRFIDタグ付き商品を複数同時読み込みが可能となり、数量を自動カウントさせることで、検品レスで個数の認識ができる新しいピッキング支援システムとして、物流市場の拡大に貢献するものとみている。

●MWU2060SFU 適用例
(1)作業者特定ピッキング
作業者がID-TAGを付けることで、作業者特定、作業履歴のトレースが可能

(2)複数人同時ピッキング
作業者のID-TAGを色分けすることにより、表示器のランプに特定の色で点灯させ、その色のID-TAGの作業者だけがピッキング可能とし、他の作業者が作業をするとアラートを発する

(3)商品箱にRFIDタグを搭載することで、商品箱を棚に入れる際の入れ間違い防止が可能

作業者がID-TAGを付けることで作業者特定、作業履歴のトレースを可能に

●MWU2060SFU 主な特徴
・完了ボタンの押下動作の簡略化(ピッキング・仕分け作業のみでボタンを押す工程が不要になる)
・ID TAGを使用し、間口のポカヨケを実現(作業ミスを削減)
・作業の可視化(作業記録と作業者の紐づけが可能、ミス回数や時間等の細かい動態データが取得可能)
・RFID TAG付商品の場合、表?器に内蔵されたRFIDリーダーで商品のカウントが可能
・アイオイ独自の省配線システムでネットワーク設置が簡単

●MWU2060SFU 仕様
表示部:6桁の7セグメントディスプレイ
RF-ID周波数:840-960MHz ※周波数設定は出荷国ごとに異なる。
RF-ID規格:ISO/IEC18000-6 Type C(EPC C1G2)
本体寸法:180(幅)×49(高)×20.5(厚)mm 突起部を含む
本体重量:85g
動作環境:温度0~35℃、湿度20~80%(結露なきこと)

●RFID表示器MWU2060SFU動画
https://api01-platform.stream.co.jp/apiservice/plt3/MzgxNA%3d%3d%23MTkyNw%3d%3d%23280%23168%230%233FE220D1E400%23MDoyOjc6YTpmOzEwOzEwOzEw%23

●アイオイ製デジタルピッキング表示器
表示器を利用したピッキング支援システム。表示器本体への電力供給、通信は、独自の2芯線の省配線システムで設置が簡単。作業者はランプが光った場所に?を運び、表示された数だけ商品を取り出す。誰でも簡単に正確かつスピーディーなピッキング作業を実現する。

ソーターやカート、AGV等の各種マテハン機器とも連携が可能なため、物流センター、倉庫業、製造業等のピッキング現場における様々な課題を解決する。

◎課題と解決
・ポカミス防止
・省人化
・ペーパーレス
・スピードアップ
・スペースの有効活用
・作業履歴管理
・作業者の負担軽減

アイオイ製デジタルピッキング表示器