アイニックス、LEDピッキング電子ラベルを販売開始

アイニックス㈱は5月25日、韓国SoluM社のLEDピッキング電子ラベル「Newton LED Picking ESL（Electronic Smart Label）」を6月より販売開始すると発表した。

Newton LED Picking ESLは、LED押しボタンと電子ペーパーによりリアルタイムに出荷指示ができるピッキング用電子表示器。表示部には視認性の高い4.3インチ電子ペーパーを採用、品名、型名、数量等を綺麗に表示できるので、棚札としても使用できる。確認用の押ボタンは、操作しやすいように大きくデザインした、7色のマルチカラーLEDとなる。

LEDピッキング電子ラベルは、物流倉庫でのピッキング作業を効率化するための新しい製品。表示部には視認性の高いE-ink社の電子ペーパーを採用し、文字、数字に限らずイラストや写真等の表示も可能。画面サイズは4.3インチで、表示色は黒色/白色のほかに赤色にも対応している。赤色は注意表示、緊急表示、出荷数表示など強調したい時に便利。また、ピッキング操作がしやすいように大きな押しボタンにLEDを組み込みし、見やすさと操作性を改善したほか、小さな押しボタンを側面に2個装備しているので、画面切替やホストとの連絡が可能。

LEDピッキング電子ラベルのLEDボタンを点滅させ、作業者にピッキングする棚の場所を指示する。作業者は、表示された数量を棚から取り出し、LEDボタンを押して確認する。数量のほかに品名や型名も表示できるので、棚札としても利用可能。LEDは7色表示できるので、作業者を色分けすることにより、同じエリアで複数の作業者がピッキングできるほか、出荷先毎に複数の製品をピッキングする場合、通常は赤色を点滅させ、最後から1つ前は黄色に、最後は緑色にする等、工程で色を変えることにより作業者に完了を知らせることができる。

LEDピッキング電子ラベルは、2.4GHz帯の特定小電力無線通信を使用しているので、ゲートウェイから半径30mの通信が可能。1台で広いエリアをカバーし、LEDピッキング電子ラベルを5万台まで管理できる。複数台のゲートウェイをLANでネットワーク化することにより、さらに広い範囲をカバーできる。70以上のRFチャネルをサポートしているため、WiFiとの干渉の問題は殆どないほか、自動チャネル選択システムにより、チャネルの衝突を回避できる。

無線通信なので、LEDピッキング電子ラベルを棚に取り付けるだけで配線が不要。したがって、設置工事や棚変更が簡単で、ゲートウェイは電波テストをした上で天井や壁など最適な場所に設置する。バッテリはどこでも入手できる単3電池を4本使用しているので、ユーザーで交換が可能。

価格はオープン価格。スモールスタート用のトライアルセットは、LED Picking ESL 8個とゲートウェイ、サーバーソフトウェアの組み合わせで、参考価格が48万円。製造業、物流業の市場に、初年度5,000万円の販売を見込んでいる。