㈱モノリクスは5月19日、安全で手軽な自動化への高いニーズに応えるため、新たにAGV用「ゾーンライト」を発売すると発表した。

AGV用ゾーンライト

同社は創業当初、受注生産を軸にしたオーダーメイドの物流機器・設備の開発製造を中心に行っていたが、トヨタL&F製シンプルAGV「キーカート」のための専用牽引治具「キーコネクト」の開発を契機に無人搬送車市場への取り組みを強化してきた。

具体的には、より多くの現場が手軽に自動搬送をはじめるきっかけをつくるため、「キーコネクト」を進化させ他社AGV/AMRにも対応可能にした汎用型牽引治具「Begin+JIG」、プログラムレスでAGVを制御できる「KEY×CON(キーコン)」、台車同士を繋いで搬送する「連結アーム」、AGV本体を保護する「キーカートカバー」、現場でAGVと連携するフォークリフトのための「WADOME」等、独自の発想と技術で開発した製品をリリースしている。「Begin+JIG」は単体売上が1.5億円に到達したほか、他製品も着実に成長しているとしている。

エンドユーザーから自動搬送に関するさらなる相談をいただくことも多く、走行中のAGVが柱や荷物の物陰になり、人やフォークリフトと衝突・接触したり、音の大きい現場でAGVの接近に気がつけないという安全性に関する相談を多数受けた。そのような問題を解決するため、今回新たにAGV用「ゾーンライト」を開発した経緯があるとしている。

●使用例


●製品の特長

マグネットでAGV本体のどこへでも簡単に取付可能。電池交換の手間なし(※)。AGVの走行・停止に連動して青色LEDをレーザーで照射する。


※変換用コネクタで本体に簡単接続して電源供給 走行電力の3%程度を消費する(24V・18W)。

●Webリンク
https://raku-logi.com/2023/03/2636

●動画
https://www.youtube.com/watch?v=zhAWl4OC3UI

●今後の展開
AGV用「ゾーンライト」を含むモノリクスのAGV関連製品・サービスは、組み合わせて使用することで安全性と作業効率を共に高める製品設計となっている。今後はこれらの製品・サービスを組み合わせ、物流倉庫に最適なセット商品として提案販売し、自動化への導入ハードルを極力下げていく。そうすることで「物流の2024年問題」による業界への負担を軽減し、様々な物流課題の解決に貢献する。