(一社)日本自動認識システム協会(JAISA)は4月28日、2022年の自動認識機器市場の出荷金額合計が前年比5.6%増の2,565億円となったと発表した。また、2023年の同市場出荷予測金額は、同5.0%増の2,693億円となる見通し。
2022年の分野別では、バーコードリーダ、バーコードプリンタ、バーコードサプライ、RFID、ソフトウェアの出荷金額が増加。バイオメトリクスの出荷金額が減少した。各項目の前年対比出荷金額は、バーコードリーダが同1.3%増の316億円、バーコードプリンタが同5.2%増の430億円、バーコードサプライが同1.6%増の1,267億円、RFIDが同23.4%増の450億円、バイオメトリクスが同1.8%減の25億円、ソフトウェアが同7.6%増の77億円という結果だった。
2023年自動認識市場全体の出荷金額は、コロナウイルスの収束で2022年よりさらに市場が活発になり、EC物流、製造、小売、医療、食品関連業界でのさらなる需要増やインバウンド関連も増加すると予測している。また、物価の上昇や原材料、輸送費等の高騰が続くことで、各社製品単価の値上げが始まり、出荷金額が予測を上回る可能性もあるとしている。
同調査は、JAISAの市場統計委員会が自動認識関連市場の調査、集計、分析を行っており、市場の動向や予測についても独自に同会員企業を中心にアンケート調査を行い、111社の回答を取りまとめたもの。