アイニックス㈱は、Windows10/11に対応したバーコード作成ソフトウェア「LabelStar Pro V5.0(ラベルスタープロ)」を開発し、4月1日より販売を開始した。

バージョン5.0は、Windows11に対応すると共に新たなシンボルとして、DataMatrix長方形拡張(DMRE)を追加。スタンドアロンPC用のスタンダード版に、クライアントライセンスとサーバライセンスを用意した。

今回のバージョンアップでは、Windows11に対応したことによって最新OSで使用できるようになったほか、シンボルとしては、DataMatrix長方形拡張(DMRE)に対応したので、電子部品、医薬品、医療材料等の小さなスペースにマーキングできるようになった。同シンボルは、従来のDataMatrix長方形バージョンに比べて多くの情報を横長に表示することが可能。

また、GS1規格への強化としてGS1 QR CodeやGS1 DataMatrixの作成時にGTIN(商品コード)のチェックデジットをチェックまたは付加する機能を追加するほか、GTINをシンボルの下に表示し、それ以外を上に表示する機能を追加した。さらに、GS1対応シンボルにおいて、固定長アプリケーション識別子、可変長アプリケーション識別子、区切り文字のチェック機能を追加し、バーコード作成時にフォーマットをチェックできるようにした。この機能により誤ったフォーマットで作成することを防ぐことができる。

LabelStar Pro は、ラベルのデザイン機能、印刷データ作成機能、印刷ラベルの編集機能、および他のアプリケーションソフトとの連携機能を持っている。したがって、どんな複雑なラベルでも簡単にデザインでき、表形式のデータ画面に入力されたデータに基づいて連続的にラベル印刷できるほか、プリンタの解像度に合わせてバーコードを作成する機能により、高精度のバーコードを印刷することができる。PDラベル、SCMラベル、EIAJラベル、QRラベル、ISBNラベル等の業界標準ラベルや、ゼブラ社の医療用リストバンド等の豊富なサンプルを用意したので、新規にデザインせずにこれらを編集してラベル作成することができる。

LaberStar Pro デザイン画面

LaberStar Pro データシート画面

バーコードシンボルは、郵便カスタマバーコードを含む19種類のバーコードと9種類の2次元シンボルをサポートしているほか、ISBNコードのようなJANの天地均一バージョンやJAN付加シンボルもサポートしている。

スタンダード版とクライアントライセンスの1ライセンス価格は6万8,000円(税別)。サーバライセンスは、リモートデスクトップサーバ用とオンプレサーバ用とクラウドサーバ用を用意した。リモートデスクトップサーバ用は接続するクライント数に準拠し、オンプレサーバ用とクラウドサーバ用はサーバのコア数に準拠する。

従来のバージョン4.0を持つ場合、スタンダード版(クライアントライセンス)の1ライセンスを2万8,000円(税別)でアップグレードできるバージョンアップサービスを用意した。