Megvii㈱は3月、世界トップクラスの3PL冷凍倉庫事業者である万緯社と事業パートナーシップを提携し、Megviiの3Dパレットシャトルソリューションを万緯社の新しく建てられた冷凍倉庫に導入すると発表した。同該倉庫の面積が3,350㎡、パレット間口が7,161間口、保管温度が-18℃、主に冷凍食品を保管する。
世界トップクラスの3PLである万緯は中国を拠点とする冷凍倉庫事業者で、138㎡の規模で中国国内1位、規格の高い冷凍倉庫の中国国内市場シェアの10.1%を占めている。事業が急成長している彼らはより高い保管効率と運用効率の実現を求めている。今回の新しい冷凍倉庫の構造は、Megviiの3Dパレットシャトルソリューションを重要な構成として利用している。
●ソリューション詳細
Megviiの3Dパレットシャトル・7台:より大きなサイズ保管やハイパフォーマンスシナリオに適し、最大限の保管密度を可能にすることで、スペースの有効活用を図るほか、より効率的なピッキング作業を可能にする。
Megviiのリフト・4台:パレットを倉庫内の何れの場所に搬送する。
●本ソリューションのメリット
【メリット1】高密度保管(保管率25%アップ)
当該冷凍倉庫では、同じ面積においてパレットシャトルソリューションの保管率はスタッカークレーンソリューションを25%上回り、パレットシャトルソリューションは冷凍倉庫により適し、コストダウン・効率アップに繋がる。
【メリット2】フレキシブル・柔軟性有り
3PL事業者の運用難点としては貨物主によってニーズが異なる。パレットシャトルシステムは積み木のように実状況に応じて台数を柔軟に増加したり、減らしたりすることにより、違う貨物主のニーズに応え、最適なアウトプット・インプットレシオを図る。
【メリット3】省エネルギー(消費電力35%ダウン)
冷凍倉庫では、エネルギー消耗は巨大な運用コストになる。パレットシャトルの負荷対自重は、従来のスタッカークレーンに比べて絶対的な優位性を持ち、消費電力が35%節約できる。
【メリット4】効率化
人工知能(AI)技術アルゴリズムの最適化、およびMegviiが利用しているロボットプラットフォームに依存し、パレットシャトル高密度倉庫の1時間当たりのキャパシティーや作業効率がより高く、業務ニーズにより満足することができる。
【メリット5】高速ドアとの相乗効果
冷凍倉庫へ出入りする際に、パレットシャトルは冷凍倉庫の高速ドアと連動させ、倉庫内の温度維持と省エネルギー化を図る。