㈱ZMPは3月24日、同社の物流支援ロボット「CarriRo(キャリロ)」が、カリツー㈱の西尾東物流センターへ導入されたと発表した。

同拠点では、片道70mにも及ぶ垂直搬送機から仕分け場までのパレット搬送をCarriRoに代替することにより、フォークリフト作業者2名の省人化を実現。今回の運用では、ロボット管理プラットフォーム「ROBO-HI(ロボハイ)」の遠隔操作機能を活用することで、作業者がフォークリフトを降りることなくCarriRoへの走行指示を行っており、ロボット運用のさらなる効率化に成功している。今回、同社ウェブサイトで同事例を公開した。

フォークリフトで載せたパレットをCarriRoで搬送する様子

カリツーはCarriRoの採用理由について、以下の2点を挙げている。

(1)パレット搬送に特化した形状であり、重量物搬送が可能
フォークリフトでの載せ下ろしが簡単なロボットであることが1つの条件となっていた。パレット積載タイプのCarriRoは、そのまま600kgのパレットを載せることができる専用台車に加え、その場での旋回等、非常に小回りの利く動作が可能であり、現場の要望とマッチした。

(2)ランドマーク走行による導入の簡単さと拡張性
取り扱う荷量や種類によって、都度レイアウトの変更が必要なことから、コンベヤのような動かすことができない設備や設定に時間がかかる搬送ロボットの導入は適してないと判断した。CarriRoの場合、ランドマークをポイントとなる場所へ貼るだけで簡単にルート設定ができる点が魅力としている。さらに、ROBO-HIを活用した機能拡張により、CarriRoのより効率的なオペレーションを実現することができたとしている。

今後の展開としてカリツーからは、「単に横搬送だけにとどまらず、垂直搬送機等pの外部機器とCarriRoの連携も視野に入れながら、さらなる自動化の検討を進めていく」とのコメントをいただいております。

●カリツー㈱ 西尾東流通センター 導入事例紹介
事例紹介URL:https://www.zmp.co.jp/carriro/casestudy/detail_karitsu
動画:https://youtu.be/biKgKp3BE6E

●ロボットマネジメントプラットフォーム「ROBO-HI(ロボハイ)」
ROBO-HIは、施設や街単位でロボットを統合的に管理するプラットフォーム。ロボットやIoT、エレベーター等の設備、各種業務システムと連携することで、人手を介することのないロボット群の管理を実現。運用効率を最大限に引き上げる分析機能も備えており、充実したロボットソリューションを提供する。
https://www.zmp.co.jp/robo-hi