㈱日立ソリューションズ東日本(日立S東日本)は1月13日、水産卸売市場の荷受け会社の販売管理業務に特化し、荷受け業務から販売、在庫、請求、管理会計、現場入力等、荷受け業務をトータルサポートする基幹情報システム「uniSQUARE TNS(ユニスクエア ティーエヌエス)」(TNS:Total New Seafood Wholesale Market)の提供を開始した。

「uniSQUARE TNS」の業務範囲

これまで同社が水産卸売市場でのITソリューション提供で培ったノウハウを活用し、受託/買付・セリ/相対・場内業務/兼業業務等、水産物卸売市場の様々な取引形態に対応可能としたほか、水産卸売市場が抱える「営業効率化」「ペーパーレス化」「組織改正や法改正等、環境変化への対応」等の様々な課題を、「uniSQUARE TNS」による基本業務の標準化で解決可能としたほか、タブレット端末を活用した現場での音声入力、帳票類のペーパーレス化等、荷受け業務の業務効率化を実現する。

導入に際しては、顧客の要望に応じて、オンプレミス型またはプライベートクラウド型を選択可能なため、オフィスだけではなく、テレワーク等で活用っできるほか、顧客の利用ユーザー数に応じて月額制で使用することが可能。

●「uniSQUARE TNS」の主な特長

(1)業務量平準化と標準化による業務改革をサポート
基本業務の標準化とセキュリティ向上、水産卸売市場特有の一日の仕事配分を見直し、仕事量の平準化をコンセプトにしている。業務の標準化により属人性が排除され、働き方の改善に繋がるほか、各種データの分析やダッシュボードによる見える化により経営戦略にも貢献するデータ活用が柔軟に行える。前日に翌日の入荷見込み情報を事前入力することで、セリ当日は下付けから販売入力までをタブレット端末を使った音声入力によりスムーズなデータ処理を標準で実現する。

(2)ペーパレスを標準でサポート
帳票類はすべて電子データとして確認でき、印刷および保管も可能。入出金のデータ伝送、取引先へのFAX送信、冷蔵庫との入出庫連絡等、水産卸売市場の業務を完全網羅し、EDIでの取引にも対応が可能。また、リアルタイムで日々の営業日報による実績確認や分析の機能も充実している。すべてのデータは、明細レベルで保存され、過去履歴や実績の確認も可能。

同社は東北・北海道を中心に、地域における水産卸売市場の顧客にITソリューションで携わり、そこで培ったノウハウを基に全国の水産卸売市場へのITソリューションの展開に取り組んでいる。

「uniSQUARE TNS」は、多くのITソリューションの導入に携わった経験豊富な専任スタッフが担当し、導入からアフターサポートまでワンストップで対応するほか、同社は業界動向も広く捉え、産地から量販店・消費者に至る、取引の流れ(サプライチェーン)の中で、水産物食品流通業務の課題解決を広くサポートする。

今後は水産物食品流通の業務の適正化やインボイスの対応も予定しており、水産卸売市場を核とした食品流通についてトータル的に考え、食品業界と社会に広く貢献したいとしている。

●「uniSQUARE TNS」について
https://www.hitachi-solutions-east.co.jp/products/unisquare_tns/