自動認識システムのアイニックス㈱は11月21日より、Windows10/11に対応したバーコード作成ソフトウェア「BarStar Pro V4.0(バースタープロ)」の販売を開始した。

バージョン4.0は、Windows11に対応すると共に新たなシンボルとして、DataMatrix長方形拡張(DMRE)を追加。スタンダード版の他に、DTK版(開発版)、DLL版、Java版、.NET版のバージョン4.0を同時に販売開始した。

今回のバージョンアップでは、Windows11に対応したことによって最新のOSで使用できるようになったほか、シンボルとしてはDataMatrix長方形拡張(DMRE)に対応しており、電子部品、医薬品、医療材料等の小さなスペースにマーキングできるようになった。同シンボルは従来のDataMatrixに比べて多くの情報を横長に表示することができるとしている。

また、GS1規格への強化としてGS1 QR CodeやGS1 DataMatrixの作成時にGTINのチェックデジットをチェックまたは付加する機能を追加するほか、GTIN(商品コード)をシンボルの下に表示し、それ以外を上に表示する機能を追加した。さらに、GS1対応シンボルにおいて、固定長アプリケーション識別子、可変長アプリケーション識別子、区切り文字のチェック機能を追加し、生成時にフォーマットをチェックできるようにした。同機能により生成時に誤ったフォーマットで作成することを防ぐことが可能としている。

BarStar Proは、国内外の主要なバーコードと2次元シンボルをすべて作成することができる高精度でフレキシビリティの高いバーコード作成ソフトウェア。バーコードをプリンタ1ドット単位に自動調整して作成するため、高精度なバーコードを印刷できるほか、レーザプリンタやインクジェットプリンタでバーが太る場合は、バー幅を小さくスペース幅を大きくする等、プロ用の機能を数多く備えている。

BarStar Pro V4.0のスタンダード版はマニュアルでバーコードを作成し、他のドキュメントに貼り付けるのに便利なソフトウェア、DTK版はアプリケーションへの組込やサーバ用の開発ソフトウェア、DLL版、.NET版、Java版はアプリケーションへの組込みやサーバで使用するためのソフトウェアだとしている。

スタンダード版の1ライセンス価格は2万9,800円(税別)。DTK版、DLL版、.NET版の開発ライセンスは、1サーバまたは5ライセンス付で10万5,000円(税別)で、別途配布ライセンスとサーバライセンスが必要となる。サーバライセンスは、オンプレサーバ用とクラウド系サーバ用を用意した。クラウド系サーバとは、インターネットを使用して社外に設置されたクラウドサーバ、レンタルサーバ、データセンタ等を指す。

従来のバージョンV3.0を持つユーザーは、スタンダード版1ライセンスが1万2,000円(税別)、DTK版、DLL版、Java版の開発ライセンスが4万2,000(税別)円でアップグレードできるバージョンアップサービスを用意した。

DataMatrix長方形拡張(DMRE)の作成例