セーフィー㈱は9月6日、クラウドカメラの無線LAN接続を容易に適え、現場全体を隅々まで見える化するメッシュWi-Fiルータを活用したネットワーク構築サービスの提供を開始すると発表した。

同社はサービス提供開始にあたりトーヨーカネツ㈱の協力のもと、食品を取り扱う物流センターで実証実験を実施した。

●本サービス提供開始の概要
これまで、クラウド録画サービスによってあらゆる業界の現場DXを推進してきたセーフィーは、現場全体を隅々まで見える化するメッシュWi-Fiルータを活用したネットワーク構築サービスの提供を開始(※1)。配線工事不要で設置も簡単、レイアウト変更に合わせ自由に位置を変更できるため、これまでネットワーク構築に課題を抱えていた企業やネットワークカメラを設置することが困難だった現場でも、「Safie」を活用し遠隔管理による業務推進が可能になる(※2)。

●メッシュWi-Fiルータ 販売対象機種
「Aterm GX621A1(NECプラットフォームズ製)」

●サービスの特徴
・配線工事など不要で手軽に設置可能
・複数の機器が繋がりあって広範囲で無線ネットワークを構築可能(※3)
・無線接続でカメラの設置は自由に変更可能
・機器同士が連携し最適な通信経路で高速通信を実現
・1つのSSIDとパスワードでシームレスに接続可能
・セーフィーサポート窓口がリモートアクセスで遠隔サポート(※4)

サービスの特徴

※1:セーフィーのカメラを利用中の顧客にのみ案内可能。利用していない場合、セーフィーのカメラを併せて契約する必要あり。

※2:同社提供のCC-2、CC-2L、Safie Oneで対応する予定。

※3:周辺機器の利用状況や設置場所の環境変化に伴い、接続が不安定になる可能性あり。

※4:遠隔サポートを受けるためには、規定のネットワーク設定が必要。詳細は要問い合わせ。

●実証実験の概要
実施場所:食品を取り扱う物流センター
実施期間:2022年7月13日~8月10日(計29日間)
対応機器:「Aterm GX621A1」(6台)、「QBiC CLOUD CC-2L」(15台)
実施目的:複数台のクラウドカメラを活用し庫内のマテリアルハンドリング設備が正常稼働しているかをモニタリングするため、センター内で手軽にネットワーク環境を構築したい

●実証実験の結果
(1)従来、通信不可だったエリアでカメラの映像録画を実現
取り組み:庫内6か所にメッシュWi-Fiルータ「Aterm GX621A1」を設置、約1万5,000㎡の庫内フロアのネットワーク全体をカバー

結果:庫内の1フロア全体にWi-Fi電波が行き届き、これまでLTE電波が届かなかったエリアを含めクラウドカメラ計15台を設置した現場の様子を録画で残すことが可能となった。

(2)インターネット接続手段を集約し、通信コストを圧縮
取り組み:2系統のメッシュWi-Fi環境を構築、カメラの録画映像をメッシュWi-Fi経由でクラウドにアップロード

結果:これまでカメラ毎に設置されていたLTEルーターを撤去し、メッシュWi-Fiによる無線通信で集約。1つのインターネット回線活用で映像データをクラウドにアップロードできるようになり、通信コストの圧縮に繋がった。