オークラ輸送機㈱は8月26日、 フランス産業界初のユニコーン企業、 EXOTEC Solution SAS(エグゾテック社)との間で同社が開発・製造・販売する3次元走行ロボットを活用したピッキングシステム「Skypod(スカイポッド)」 の販売代理契約を締結し、 日本国内での販売を開始した。

労働力不足を背景に、物流倉庫の省力化・省人化が大きな課題になる中、特に小分けのピッキング作業のウエイトが高いEコマース品の物流倉庫では、作業時間の6割がピッキングの歩行時間とされている上、取り間違いも発生。こうした作業者の労働負荷軽減やミス防止に加え、大幅な生産性を高める自動化システムとして注目されているのが、エグゾテック社のピッキングソリューション「Skypod」。Skypodは、専用保管ラックの間を毎秒4mの速さで、前後、左右、上下に自律走行できる搬送ロボットが、ラックから商品の入った専用コンテナを取り出し、ピッキングステーションに待機する作業者の手元まで高速自動搬送するシステム。作業者は、歩いたり探したりすることなく、ステーション内のモニタに表示された指示に従って,コンテナの中の商品を取り出し、仕分け作業を行えばピッキングは完了する。

保管ラックは、搬送ロボットが昇降できる最大 12m まで設置できるため、保管効率が大幅に向上。従来の平棚と比べて約5倍の高密度保管が可能。商品在庫、搬送ロボット、ピッキング稼働状況などシステム全体は信頼性の高い制御ソフト「ASTAR(エースター)」で統合管理されている。

オークラ輸送機は、Eコマース物流倉庫をはじめ様々な業種の庫内作業の省力化・省人化に向けロボットを活用した自動化システムのバリエーションを広げている。Skypodが新たにラインナップしたことにより、商品の種類、アイテム数、物量等、より顧客の現場に合わせた最適なシステム提案を展開していく。

搬送ロボットが3次元走行する「Skypod」

●Skypod のシステム構成機器

搬送ロボット:レーザー誘導で3次元の自律走行ができる。最大積載荷重30㎏。
保管ラック:搬送ロボットの昇降に合わせて設計された専用保管棚。
専用コンテナ:ビンと呼ぶ専用コンテナと専用トレーの2種類がある。ビンは間仕切りを設けることができバラ収納に、トレーはカートンケース収納に対応する。
ピッキングステーション:搬送ロボットが運んできたビンやトレーから商品を取り出し、オーダー仕分けを行うエリア。
制御ソフト:ASTAR(エースター)と呼び、注文品とSkypodの稼働を統括的にシステム管理・制御する。

●製品参考動画
https://youtu.be/R3H5A8yWs98

●3次元ロボットピッキングシステム「Skypod」
https://www.okurayusoki.co.jp/skypod/