パナソニック コネクト㈱は6月14日、自動車関連部品・用品の卸売業を行うトヨタモビリティパーツ㈱(TMP)に「配送見える化ソリューション」と頑丈ハンドヘルド端末「TOUGHBOOK(タフブック)」を納入したことを明かにした。

最初に栃木支社から稼働をはじめ、2022年4月より全国展開を開始している。

同ソリューションは運行管理者のPCとドライバー端末を、クラウドサーバーを通じて相互連携し、配送状況や配送作業をリアルタイムに把握することで業務効率化を実現。今回、TMPがドライバー不足やCO2削減をはじめとする環境保全等の課題を背景に、自動車メーカーの垣根を越えた補修用部品・用品の共同配送の検討を促進する中、部品の配送管理システムとして採用された、としている。

共同配送では、各社で使用しているシステムが異なることでラベルなど現場運用も異なってくるため、目視検品運用となり、ミスに繋がりやすくなることが課題。同システムの導入により、自社の配送管理システムで管理が可能となり、作業の効率化や品質の担保が可能となった。

トヨタモビリティパーツが「配送見える化ソリューション」を導入

パナソニック コネクトは30年以上にわたり、主に宅配運送会社へドライバー端末(ハンドヘルド)を納入、現場のあらゆる課題を解決してきた一方、物流に関する顧客の困りごとを解決すべく、欧州で実績のある配送現場プロセス見える化システム「ZETES CHRONOS(ゼテス クロノス)」を活用し、頑丈ハンドヘルド「TOUGHBOOK」や、サービス・サポートと組み合わせた「配送見える化ソリューション」を提供し、配送業務の効率化に貢献してきた。

今回、TMPは「配送見える化ソリューション」の導入により、他社の部品・用品も自社配送管理システムで管理が可能となり、指定された品番・数量・時間通りの確実な配送をサポートする。

●トヨタモビリティパーツ導入事例
https://connect.panasonic.com/jp-ja/case-studies/toyota-mp

●「配送見える化ソリューション」の採用ポイント
(1)配送のリアルタイム管理
運行管理者側の管理端末と、ドライバー側のハンドヘルド端末を相互連携させるクラウドサービスで配送状態を見える化し、配送品質の向上を実現。

配送のリアルタイム管理イメージ

(2)実績のエビデンス管理
配送実績データ等はCSVファイルの形式でデータ抽出することが可能。業務日報や請求書作成業務等の軽減に寄与。

実績のエビデンス管理イメージ

(3)現場を理解した導入提案
パナソニック コネクトの営業とSEが現場に赴き、積込や配送業務だけでなくピッキング等の前工程や、帳票やラベルの現物も確認。サプライチェーンの現場において、システムからハードウェア、サービスまでトータルでの提案実績で培ったノウハウをもとに、顧客に最適な解決策を提案。

(4)他社部品のトヨタ標準出荷ラベルへの対応
TMPでは、トヨタ標準出荷ラベルのQRコードを端末で読み込み、荷物の情報を管理している一方、他社では“同様のシステムで運用していても、トヨタ標準出荷ラベルと扱う情報が違う”等の課題があった。今回の「配送見える化ソリューション」の導入により、他社ラベルの情報をトヨタ標準出荷ラベルに変換。他社部品も自社配送管理システムで管理が可能となり、確実な配送をサポート。

他社部品のトヨタ標準出荷ラベルへの対応イメージ