法政大学ビジネススクール発のスタートアップ、㈱Lean Energy(リーンエナジー)は6月5日、国際物流プラットフォームサービス「e-Bid Freight(イービッドフレイト)」で、スポット案件の新機能をリリースした。

●e-Bid Freight概要
e-Bid Freightは国際物流において、荷主がキャリア(船会社やフォワーダー)に対して開催する入札を自動化するほか、運賃管理、運賃購買、ブッキング等を支援するサービス。2019年10月にサービスを開始して以来、国内外でユーザーを増やしており、現在は5か国で1,300をこえるユーザーが利用している。特に新型コロナ蔓延以降は、コンテナ不足、スペース不足、運賃の高騰等の課題への対策として、新規ユーザー登録が増えている。

●スポット案件の新機能
e-Bid Freightには、スポット案件と定期案件の2つのサービスがある。スポット案件は、航空便、LCL、FCL、トラックなど様々な輸送モードをカバーする、ブラウザベースの運賃調達・管理サービス。荷主は出荷ごとに、各キャリアの料金やサービスレベルを比較することができる。今回、スポット案件のサービスに以下の新機能を追加した。

・プロジェクトの進捗管理
キャリアごとに「下書き、投稿済み、失注、落札、辞退」のいずれかの進捗を表示する。これによって、キャリアがどこまで作業が完了しているか一目で分かるようになる。メッセージ機能を使って、キャリアに料金提示の催促や提示内容の確認をすることができる。

・見積もり結果のエクセルダウンロード
スポット案件は、見積もり依頼から入札、落札、スペース調整までをブラウザの操作のみで完結させることができる。今回リリースしたのは、荷主がキャリアから入手した運賃をエクセルでダウンロードする機能。これまでのブラウザでの比較に加え、エクセルでの比較や管理が可能となった。他チームや他部署に料金を展開する際に活用できる。

・メッセージ一斉送信
スポット案件のプロジェクトに招待したキャリアに、メッセージを一斉送信する機能を追加した。メッセージにファイルを添付することも可能。プロジェクト内容の補足や案内等で利用できる。emailや電話でのやり取りを減らすことで、作業効率が改善するだけでなく、運賃調達におけるガバナンスの点でも効果が期待される。

●スポット案件の利用状況
新型コロナ蔓延以降、航空、海上ともにスペースが不足しており、抜本的な解決にいたっていない市況の中、スポット案件の機能をスペース確保のために利用する荷主が増えている。また、フォワーダーがキャリアから料金を入手する際にも、スポットプロジェクトを利用するケースが増えている。特に運賃が高額でスペースの確保が容易でない、設備や半導体製造装置等の大型貨物や精密機械での利用が目立っている。

●サービス詳細
国際物流プラットフォーム e-Bid Freight(イービッドフレイト)
サービス全般:https://www.ebidfreight.com/service
プラットフォーム詳細:https://www.ebidfreight.com/platform