ABBは5月17日、物流、Eコマース、ヘルスケア、消費財業界における複雑なデパレタイジング作業を処理するソリューション「ABBロボットデパレタイザ」を発表した。今回の新ソリューションは、マシンビジョンソフトウェアを使用し、様々な種類の箱を素早く評価することが可能。これにより、顧客はわずかなエンジニアリング作業と短いセットアップ時間で、様々な負荷を効率的に処理できるようになる。
パレットの構成や形状がより多様になるにつれて、デパレタイズ作業がより複雑化しているほか、以前は手作業で行っていた仕分け作業はスタッフの離職率が高く、採用コストが増加するのが一般的な特徴となっている。ABBのロボットデパレタイザは高度なマシンビジョンと機械学習アルゴリズムを用いてこれらの問題を解決し、最大2.8mの高さのパレットを迅速かつ効率的に処理する。
同製品のソフトウェアは、ビジョンセンサで収集した情報を使って、各箱に適した把持ポイントをロボットに提供。その後、ロボットが最大30kgまでの箱をピックアップし、別のパレットや送り出しコンベヤ等に載せていく。その速度と精度により、ピーク時には1時間あたり最大650サイクルの作業を24時間体制で行うことができる。また、ABB自律移動ロボット(AMR)との統合も容易としている。