ラピュタロボティクス(株)は4月20日、同日発表した約64億円の資金調達をうけ、最新のラピュタPA-AMR(AMR)を利用するための新プログラムをスタートすると発表した。

中小規模の倉庫を含めた多くの物流事業者向けに1か月半の間、本導入と同じレベルでAMRを活用し、倉庫への適合性、生産性の向上度合いをしっかり確認できるプログラム。

ラピュタロボティクスのAMR向け体験導入プログラム

ラピュタPA-AMRは2020年7月に商用化して以来、多くの顧客に利用されるようになり事例も着実に積み上がっているものの、AMRは新しいソリューションのため、「興味はあるものの自社の倉庫で価値が出るか不安」「AMRがどう倉庫物流で活用できるのかイメージが湧かない」「導入したくても社内説得を行うのが困難」等の課題が導入障壁として存在している。

同社はそのような声を反映し、今回のプランを提供することを決定した。これにより大規模倉庫だけでなく、財務体力がよりシビアな中小規模の倉庫でも手軽にAMRを導入できるようになったほか、同プランは本番導入と同様の品質でサービス提供をするため、実際の出荷業務で毎日AMRが利用できる。このため、単なる試験導入や実証実験とは異なり、プログラムの利用者は実際にどれだけピッキングの生産性を向上できるのかをしっかりと見定めることができるプランとなっている。

●AMR向け体験導入プログラム概要
費用:99万円+AMRの輸送費
対象:AMRが10台程度導入できる現場
対象倉庫の目安
・ピッキングエリアが800平米以上
・ピッキングスタッフが5名以上
・ピッキング作業時間が5時間以上

●メリット
本番と同じサービス品質で実務にAMRを活用可能で、対象現場でAMRが稼働できるのか、生産性が向上されるかを確認できる点

●参加条件
・AMRを導入し、本番環境で毎日利用すること
・本気でAMRを使い倒そうという意志があること

●導入の流れ
(1)弊社コンサルタントによるヒアリング
(2)現場視察により、 AMRの適合性の確認
(3)導入方法やスケジュールのすり合わせ
(4)AMR稼働(1か月半)
(5)本導入の契約締結