経済産業省は3月29日、ロボットを導入しやすい“ロボットフレンドリーな環境”の実現に向けた官民一体での取り組み成果として、惣菜盛付ロボットや製造工程最適化のためのシステムを開発し、惣菜製造現場での実用化を開始したと発表した。
人手不足やコロナ禍の影響により今後の日本社会における自動化、無人化、非接触へのニーズはますます高まっており、同省では2019年秋に「ロボット実装モデル構築推進タスクフォース(TF)」を設置。人手不足が顕著な分野をはじめ、ロボットを導入しやすい“ロボットフレンドリーな環境”の実現に向けた取り組みを進めている。その対象分野の1つである食品製造分野では、惣菜製造工場で最も多くの人手が必要とされている「盛付工程」をいかに自動化していくかにフォーカスし、取り組みを進めている。
●概要
食品分野のTFのメンバーである(一社)日本惣菜協会のイニシアティブのもと、ユーザー企業やベンダー等が連携し、以下のロボットやシフト計算を容易にするシステムの開発と、惣菜製造現場での実用化を開始した。
[取り組み成果/ベンダー企業/ユーザー企業/導入先]
▽惣菜盛付ロボットの開発と現場導入/(株)FAプロダクツ、(株)オフィスエフエイ・コム、コネクテッドロボティクス(株)、日本サポートシステム(株)/マックスバリュ東海(株)/マックスバリュ東海(株)長泉工場
▽惣菜盛付ロボット「Foodly」の現場導入/(株)アールティ/イチビキ(株)、(株)ヒライ、藤本食品(株)/イチビキ(株)イチビキ第2工場、(株)ヒライ熊本工場、藤本食品(株)岐阜工場
▽シフト計算最適化システムの開発と現場導入/(株)グルーヴノーツ/(株)グルメデリカ、(株)デリカスイト、(株)ニッセーデリカ、(株)ヒライ、マックスバリュ東海(株)/(株)グルメデリカ所沢工場、マックスバリュ東海(株)長泉工場