(株)椿本チエインは3月16日、(株)人機一体が目指す「先端ロボット工学技術の社会実装」に向けて、そのビジネスモデルの1つ「人機並進駆動ユニット社会実装プラットフォーム」開発プロジェクトに参画することを明かにした。

同プロジェクトは、先端ロボット工学に関するコア技術の知的財産を多数保有する人機一体のもと、完全電動でありながら油圧駆動に匹敵する高出力・高耐衝撃性を備えた、緩急剛柔自在な力制御が可能な電動シリンダ「人機並進駆動ユニット」の社会実装(製品化)を目指すもの。

具体的には、「固い」位置制御ベースの産業用ロボットから、「柔らかい」力制御ベースの「人機」へのパラダイムシフトを促進。同社のほか、新明工業(株)、(株)タダノが参画し、以下の役割を担う。

●本プロジェクト参画企業と役割
人機一体:立命館大学発の研究開発型ベンチャー企業として、先端ロボット技術の知的財産権を活用し、参画企業の得意分野を生かした課題解決のためのプラットフォームを提供
椿本チエイン:機械メーカーとして、電動シリンダの要素技術と部品を提供
新明工業:アセンブリメーカーとして、人機並進駆動ユニットの開発・製造・販売
タダノ:建設用クレーンメーカーとして、人機駆動ユニット採用によるクレーン、高所作業車の電動化・高機能化の実現

4社の共同開発プロジェクトスタートにあたり、人機一体は東京ビッグサイトで開催された「2022国際ロボット展」に出展。「人機並進駆動ユニット」の原理試作機、社会実装コンセプトに基づく試作機「人機ショベル」を初公開した。

人機並進駆動ユニット
人機ショベル