川崎重工業(株)は3月1日から、物流分野で人に代わり荷降ろしを行うデバンニングロボット「Vambo」の販売を開始する。

新発売の「Vambo」は、同社製中型汎用ロボット「RS080N」に無人搬送車(AGV)を組み合わせたパッケージ商品。コンテナ内に自動で進入し、大小様々な重量物(ケース)の荷降ろしを行う。

一般的なコンテナには、1台あたり1,000個以上のケースが積まれており、従来は人手で搬出していた。「Vambo」は、新開発の3次元AIビジョンシステムとケース取出しハンドにより、1時間に最大600個の荷降ろしが可能。

●特長
(1)コンパクトさと高い可搬質量を両立
30㎏のケースの搬送が可能で、人による重量物搬送が不要になる。

(2)自走のため設置工事が不要
既設センターにも導入が容易で、使用しない場合には容易に撤去可能。

(3)新開発の3次元AIビジョンシステム・ケース取出しハンド
同社独自の認識アルゴリズムを搭載した高速・高精度 3 次元ビジョンシステム「K-VStereo」にAI機能を付加することにより、側面からケースを認識し、大きさ・位置ずれ・傾きを即座に自動認識し、様々な寸法のケースが混在する混載荷降ろしに対応する。さらに、独自開発のケース取り出しハンドにより、直置きや寸法違いのケースの複数同時取り出し等あらゆる条件で荷降ろしが可能。

●製品概要
商品名:Vambo デバンニングロボット
本体寸法:3,590mm (L) x 973mm (W) x 2,374mm (H) ※車載コンベア含まず
最大走行速度:3.6km/時
最大処理能力:600個/時
対応ケース寸法:最大:650mm (L) x 600mm (W) x 550mm (H)
        最小:250mm (L) x 280mm (W) x 130mm (H)
最大可搬質量:30kg
ビジョンシステム:K-VStereo+3次元カメラ

デバンニングロボット「Vambo」
Vambo 稼働イメージ