三甲㈱は10月16日、グループ会社の三甲パレットレンタル㈱(SPR)が提供する、企業間物流資産の循環可視化プラットフォーム「TRAX GO(トラックス・ゴー)」が2026年度グッドデザイン賞(主催:(公財)法人日本デザイン振興会)を受賞したと発表した。パレットレンタル業界におけるグッドデザイン賞の受賞は、今回が初(SPR調べ)。

物流改善はいまや現場だけでなく、企業経営と社会全体の課題となっている。「TRAX GO」は、荷物を載せて運ぶ台である「パレット」を、モノだけでなく“情報も運ぶ媒体”として捉え直したシステム。メーカーから倉庫、運送会社、小売・卸、回収・再利用まで、企業ごとに分断されていた物流資産と商品の情報を1つの仕組みでつなぎ、リアルタイムに共有する。誰でも直感的に操作できる画面設計と、物流改革を推進する実用性が評価された。SPRは今回の受賞を契機に、「TRAX GO」のさらなる普及と、持続可能なサプライチェーンを支える社会インフラとしての展開に取り組んでいくとしている。

●「TRAX GO」とは:企業をまたいで物流をつなぐワンストップソリューション
「TRAX GO」は、パレットに取り付けたRFIDタグやQRコードとクラウド上のソフトウェアを組み合わせ、「どのパレットに、どの商品が載って、いまどこにあるのか」をサプライチェーン全体で可視化できる。検品レスや伝票の電子化による現場作業時間の短縮、パレット1枚ごとの個体管理による紛失・流出防止と効率的な回収を支援するシステム。

①複数企業を1つの仕組みでつなぐ
企業間の情報の分断を解消し、サプライチェーン全体を最適化する。

②会社・ユーザー・拠点ごとに柔軟にカスタマイズ
それぞれの業務や運用にフィットした画面で利用できる。

③様々なシステムと高い親和性で連携
ERP・WMS・TMSや他社のバース予約システム等と連携し、業務を自動化・効率化する。

④誰もが使いやすいユニバーサルなデザイン
ITに不慣れな方でも迷わず使える、シンプルで見やすい画面を実現した。

⑤誰にでもシステムを提供可能
オープンソリューションとして同業他社にも、荷主にも、倉庫・物流業者にも、物流に係る誰にでも提供可能。

●受賞概要
受賞対象名:物流情報トレーサビリティシステム「TRAX GO(トラックス・ゴー)」
受賞対象の概要:あらゆる荷主や物流企業向けの物流資産管理プラットフォーム。RFID等のデバイスとソフトウェアを融合させることで、物流資材と積荷を連携させ、スマートフォンによる直感的で包括的な現場管理を実現する。共通設計を軸にしながらも、ニーズに合わせて拡張可能な柔軟性を備え、物流改革を推進する堅牢なシステム。

●デザインのポイント・特長
①現場視点
直感的なスマホアプリとRFIDを融合し、ITリテラシーを問わず現場完結できる管理設計。

②情報共有
資材と積載物の情報を紐付け、強固なサイバー対策のもと他社へもシームレスに連携する仕組み。

③伴走型
共通設計を軸にテーラーメイド対応を可能とし、進化し続けることで物流改革を推進するツール。

④オープンソリューション
物流に係る誰に対してもシステム提供が可能。

⑤背景と成果
既存の管理システムが硬直的で現場ニーズに対応しきれていなかった課題に対して、パレット等の資材を「情報を運ぶ媒体」として再定義した。2019年7月のリリース以降、導入企業数は1000社(2026年9月時点)に拡大。積載商品との自動紐付けによる商品回転率の可視化を達成したほか、厳格な品質管理が求められる医薬品物流においても高度な個体管理・トレーサビリティを実現している。

●グッドデザイン賞審査委員による評価コメント
積載物とパレット等の資材の情報を紐づけ、一体的に管理することで、複数の会社をまたいだトレーサビリティとサプライチェーンの最適化を可能とするシステム。 利用者との対話や現場検証を繰り返すことで、直感的に操作できるスマートフォンアプリのUIデザインを実現している。 また、業種や役割に応じたテーラーメイドな拡張を可能にした結果、1,000社以上の様々な業種の企業に導入されている実績も高く評価した。

●グッドデザイン賞ウェブサイト
https://www.g-mark.org/gallery/winners/38286