㈱オプティマインドは7月28日、㈱Quanmaticと物流・輸配送領域の高度化を目的とした事業提携に合意したと発表した。
両社は、オプティマインドが提供するラストワンマイル領域の輸配送最適化ソリューション「Loogia(ルージア)」を通じて培った輸配送領域に根差した知見と、Quanmaticが有するサプライチェーンデザイン・戦略立案の知見および数理最適化・AI・量子計算技術を掛け合わせて、物流・輸配送領域の高度化に共同で取り組むとしている。
●提携の背景
2026年4月の改正物流効率化法の全面施行により、一定規模以上の荷主企業には物流統括管理者(CLO)の選任や中長期計画の提出など物流効率化に向けた新たな措置が義務づけられ、メーカーをはじめとする荷主企業において、自社主導で物流改革を推進する重要性が高まっている。
オプティマインドはこれまで荷主企業・物流企業向けに輸配送最適化ソリューション「Loogia」を提供してきたが、多様化する顧客のニーズに応えるためには、輸配送領域を超えたサプライチェーン全体の最適化を見据えて、ソリューションの提供範囲を拡大する重要性が高まってきた。
一方、Quanmaticは、サプライチェーンデザインや数理最適化・AI・量子計算技術を活用したソリューション開発を進めてきたが、それらの技術を物流・輸配送領域の実運用へ展開していくためには、現場知見や顧客接点との連携が重要であると考えていた。
そこで両社は、オプティマインドの輸配送領域の知見と、Quanmaticが有する数理最適化・AI・量子計算技術とサプライチェーン領域の知見を組み合わせて、サプライチェーンデザイン支援アプリケーションの開発やコンサルティングの展開を通じて、物流・輸配送領域の高度化に取り組む。
●協業の内容
両社は、以下3つを協業スコープとして設定し、サプライチェーン戦略立案・意思決定から輸配送オペレーションの実行までを包括的に支援できるソリューションを構築する。
①サプライチェーンデザイン・コンサルティング基盤の構築
コンサルティングの対象領域を、従来「Loogia」が対象にしていたラストワンマイルからサプライチェーン・ロジスティクス全体へと拡張し、物流実績や業務制約を踏まえたネットワーク全体の最適設計によるサプライチェーン戦略の立案・意思決定を支援する。
②サプライチェーン領域への量子技術の適用研究
対象となる計画の大規模化や即時性への要求に対応するため、量子アニーリング方式・量子ゲート方式や量子・古典ハイブリッド方式等を活用した最適化アルゴリズムの高度化を共同で研究する。
③サプライチェーン全体へ適用範囲を広げた汎用的な最適化アルゴリズムの共同開発
両社で保有する最適化アルゴリズムを起点に、幹線ネットワーク設計・積み込み・シフト計画等へ対象を拡張し、サプライチェーン全体に適用可能な最適化アルゴリズムを共同で開発する。
●両社の役割
㈱Quanmatic:サプライチェーンデザイン・コンサルティングおよび数理最適化・AI・量子計算技術の知見の提供、最適化アプリケーションの開発
㈱オプティマインド:輸配送領域における顧客接点、輸配送計画・動態管理ソリューション(Loogia含む)やそのほか蓄積された最適化ノウハウの提供
●今後の展開
両社は本提携を通じて、実運用に耐える最適化ソリューションを起点としながら、量子技術を含む先進的な計算技術を段階的に取り込み、個別の輸配送オペレーションの効率化にとどまらず、サプライチェーン全体の設計から実行までを一貫して最適化できる水準へと引き上げることを目指す。
まずは共同セミナーの実施等を通じて、本提携に基づく取り組みを順次具体化しつつ、サプライチェーンデザイン・コンサルティング基盤の構築を優先的に進め、協業スキームのビジネスモデル化を目指す。

