(一社)日本パレット協会(JPA)は5月、会員等からの報告に基づき、2025年度のパレット生産統計と、2025年3月末におけるレンタルパレット保有枚数の素材別、サイズ別でのとりまとめを発表した。

まずパレット生産統計について2025年度の日本国内でのパレット生産総数は5,867万枚で、前年比8.9%増と3年ぶりの増加となったものの、出荷額は1,841億円と前年比で7.3%下落した。素材別の生産枚数内訳は、全体の半数強を占める木製パレットが前年比6.8%増加、3割弱を占めるプラスチック製も前年比7.0%増加、さらにリサイクルパレットは木製、プラスチック製共に2桁以上の伸びとなり、金属製他の数量はほぼ横這いだった。

出荷額では、単価の比較的低いリサイクルの木製・プラスチック製の大幅増加による影響はあるものの、ほとんどの素材において前年比で1枚当たり単価が下落している。数量で全体の8割強となる木製とプラスチック製の単価は共にコロナ禍初期の2020年に大きく下落したが、その後は年々少しずつ上昇を続けてきたが、2025年は下落に転じた。

直近では今後原材料の高騰や調達不能も懸念される中、人件費コスト上昇を含め、それらの円滑な価格転嫁が持続可能な物流実現への課題と指摘している。

一方、レンタル保有数量は全体で3,197万枚、前年比で96万枚、3.1%の増加となった。内訳ではプラスチック製平パレットが2,619万枚で前年比で116万枚、4.6%の増加、木製平パレットは334万枚、前年比-27万枚、-7.4%の減少で、ロールボックスパレット、ボックスパレット、その他は前年比でそれぞれ1.1%、11.0%、2.9%増加した。

合計数量の推移を見ると2015年からの10年で1,144万枚、55.75の増加となり、コロナ禍の2020年に若干の前年比減少があるものの、緩やかな右肩上がりの傾向が続いている。

ただし、保有枚数の前年比伸長率3.1%については、直近5か年では最低水準であり「レンタルパレットの利活用拡大で2024年問題を解決する」という官民で論議し、合意した方向性ではあるものの、レンタル需要が大きく拡大するような変化は現状見られないとも言える。

なお、プラスチック製及び木製の11型標準パレットの平パレット保有総数に占める割合は毎年徐々にではあるものの高まっており、直近は77.9%と前年の77.3%から0.6ポイント上昇している。